【幸せに働くための30の習慣】

インフォメーション
題名 | 幸せに働くための30の習慣 |
著者 | 前野 隆司 |
出版社 | ぱる出版 |
出版日 | 2023年12月 |
価格 | 1,540円(税込) |
幸せな従業員は、創造性が高く、生産性が高く、欠勤率が低く、離職率が低いこともわかっています。社員が幸せな会社では、利益が多く、会社価値が高く、株価が高いという研究結果もあります。幸せな人は健康であることもわかっています。
幸せな働き方や生き方を身につければ、創造性や生産性が向上し、離職率や欠勤率が下がり、仕事にやりがいを感じ、仲間と働くことが楽しくなり、しかも健康長寿になるのですから、良いことだらけです。これはやるしかありません。
本書は、幸せな働き方と幸せな生き方を身につけるための30の習慣を、幸福学の第一人者が実例と共にわかりやすく解説します。
幸福度がグンと高まる働き方!
幸せな会社で有名な西精工、伊那食品工業の話も
目の前の仕事の「ときめき」を探す/人と自分を比較せず自分の個性や強みを磨く/チャレンジした方が幸せになれる/過度な報連相はやめる/ただ残業時間を減らせばいいわけではない
幸せな会社は「ルールで縛らない」
幸せな会社はそれぞれの個性を尊重し生かす/コミュニケーションに時間をかければ、結果的に生産性は上がる/「失敗してもいい」と本気で思わなければイノベーションは起きない/残業はわるくない。問題は「ストレスを感じる残業」「理不尽に感じる残業」/管理職の役割は「みんなが幸せに働ける環境をつくること」
引用:ぱる出版
ポイント
- 幸せそうに振る舞っていると、人は本当に幸せになる傾向がある。たとえ気分が落ち込んでいたとしても、元気そうにしているだけで気分は晴れていく。
- 自然に触れることで幸福度は増す。山や川などの自然、木や花などの植物、犬や猫などの動物に触れることは、人を幸せにする。
- 幸せに働く上で非常に重要なのが、主体性である。人から言われたとおりに働く「やらされ仕事」をしている状態は、あまり幸せではない。
サマリー
はじめに
幸せの研究は、1980年代から世界中の心理学者によって行われてきた。
その結果、どんな人が幸せなのかがかなり詳細までわかっている。
幸せな従業員は、創造性・生産性が高く、欠勤率・離職率が低いこともわかっている。
社員が幸せな会社では利益が多く、会社価値が高く、株価が高い。
幸せな人は健康で、不幸な人よりも7年〜10年長寿であることも知られている。
本書の内容を実践し、習慣化していけば、幸せな働き方と幸せな生き方を身につけることができる。
幸せに生きる為に必要な10の習慣
「ご機嫌そうな人」を装う
単純なもので、幸せそうに振る舞っていると、人は本当に幸せになる傾向がある。
たとえ気分が落ち込んでいたとしても、元気そうにしているだけで気分は晴れていく。
簡単に幸福度を高める方法として、ぜひ試して欲しい。
笑顔になるだけで自己肯定感や幸福度が高まり、さらには免疫力も高まるという研究結果がある。
無理にでも口角を上げれば、「自分は幸せなんだな」と脳が騙されてくれるわけだ。
逆にいえば、ブスッと機嫌が悪そうな表情をしている人は、自分を幸せな状態から遠ざけているともいえる。
ぜひ口角を上げてニコッとスマイルする癖を付けよう。
もちろん大声で笑うのも効果的だ。
同様に、姿勢もまた重要だ。顔を上げて胸を張り、体を開いていると「自分は元気なんだな」と、これまた脳が騙されてくれる。
姿勢を正して、大きな声で挨拶してみよう。
通勤時に公園を通る
自然に触れることで幸福度は増す。
山や川などの自然、木や花などの植物、犬や猫などの動物に触れることは、人を幸せにする。
公園に行くことは、マッサージやエステなどのリラクゼーションサロンに行くよりも幸せになる効果があると言われている。
家の中から20%程度の緑が見える人は幸せという研究結果もある。
毎日の通勤時に公園や緑の多い道を通るだけで、人は幸せな気持ちになれるのである。
もともと人間は森で暮らし、人類の歴史の99.9%は自然と共に生きてきた。
自然の中の一部である自分を忘れて、他人との競争に不安を感じたり、焦ったりしているが、大きな自然の中に身を置けば、どれも小さな悩みであり、取るに足らないものなのである。
自分を地球の一部と捉え直し、自分の小ささを感じられることは、実は大きな安心感につながる。
環境問題を自分ごととして考える上でも、そういう意識を持つ必要がある。
目まぐるしい進化を遂げるAIには、自然を「美しい」と感じる力はない。
「AIに仕事が奪われる」などと言われるが、自然に身を置き、人間らしい感性を育むことが、機械に代替されない人材になる方法の一つでもあるのではないだろうか。
幸せに働くために個人ができる10の習慣
「なぜこの仕事がしたかったんだっけ?」を問い直す
幸せに働く上で非常に重要なのが、主体性である。人から言われたとおりに働く「やらされ仕事」をしている状態は、あまり幸せではない。
ほとんどの人は就職する際に「こういう仕事がしたい」という意思が大なり小なりあったはずである。
ただ、実際に仕事を始めると「こんなはずではなかった」と思うことにも直面する。
気が付けば仕事に対してネガティブに思ってしまう人は多いように感じる。