朝井リョウのおすすめ小説10選！無料で30日読む裏ワザも紹介

2013年、第148回 直木賞を受賞。

就職活動中の大学生たちの心の内を深く掘り下げたものがたり。

SNSや面接での言葉の裏に隠された本音、そして「自分は何者か？」という問いを軸に、登場人物たちの葛藤や成長が描かれています。

直木賞 選考委員の宮部みゆきさんが、「朝井さんは一貫して、作者の顔に返り血が跳ねかかってくるような切実な題材に取り組んできました。これは、大きな勇気と、最後の最後のところで人間の善意を信じる寛容な想像力がないとできない」と絶賛していたのは有名な話。

「家庭の問題を抱えた登校拒否の息子を持つ検事」

「過去の大きなトラウマを抱えながら、ショッピングモールの寝具売り場で働く契約社員」

「明るく振る舞っているものの、心の奥底に複雑な感情を抱えている学園祭実行委員を務める大学生」

一見、何の接点もないように見える三人が、ある出来事をきっかけに繋がり、心の奥底に隠された欲望（正欲）を浮かび上がっていく。

男子バレーボール部のキャプテンで、学校の人気者だった桐島が、ある日突然部活をやめるという噂が学校中に広がる。

桐島の彼女でさえもその理由を知らず、生徒たちはそれぞれに桐島のことを考え、自分たちの立ち位置を見つめ直していく。

この小説は、桐島という存在を中心に、周囲の人々の心の動きを五つの章に分けて描かれたもの。

それぞれの章で異なる登場人物の視点からものがたりが語られ、桐島という存在がいかに周囲の人々に影響を与えているかが浮かび上がります。

大学生の立原尚吾と大土井紘は、ともに新人映画監督として頭角を現し、映画祭でグランプリを受賞する。

しかし、卒業後、二人は全く異なる道を歩み始めることに。

尚吾は名監督への弟子入り、一方、紘はYouTubeチャンネルを開設し、手軽に誰でも観られる映像作品を制作しはじめる。

「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」

二人はそれぞれが抱える葛藤や悩み、自身の作品に対する思いを胸に、新たな道を切り開こうとする。

ベストセラーとなった「何者」に登場するキャラクターたちの過去やその後を描いた短編集。

「光太郎の初恋の相手は誰？」

「理香と隆良の出会いは？」

「社会人になったサワ先輩」

「烏丸ギンジの現在」

「瑞月の父親に起こった出来事」

「拓人とともにネット通販会社の面接を受けた学生のその後」

就活の先にあるこころの動きや不安の描写が絶妙な6話からなる短編集。

小説のように連続したストーリーがあるわけではなく、様々なエピソードが綴られた「時をかけるゆとり」

上京してからの日々、アルバイト、夏休み、就職活動、社会人生活など、若いときに誰もが経験するような出来事を、著者の独特な視点とユーモアで描かれています。

浅井リョウさんの独特な視点で、序盤からブレーキを踏むことなく全力で笑わせてくれます。

電車の中やカフェで読むのはおすすめしません。周りの人に変な目で見られるので（笑）

もがく若者をテーマにした五篇の連作短編小説。

「彼氏がいるのに、別の男性にも惹かれてしまい、揺れ動く気持ちを抱えている汐梨」

「バイトをすぐに辞めてしまい、安定した仕事を見つけられずにいる翔多」

「絵を描くことを楽しみながらも、亡くなった母親への想いを抱えている新」

「美人の姉との比較に悩み、自分に自信を持てずにいる梢」

「ダンスの才能に限界を感じ、将来への不安を抱えてる遥」

自分自身と向き合い、苦悩しながら成長してく五人の若者の姿に共感し、こころ打たれます。

テレビドラマ「世にも奇妙な物語」の大ファンである浅井リョウさんが、好きすぎて原作をオマージュした作品。

「経済的に自立した大人たちが、流行にばかり気を取られてシェアハウスを選ぶことの愚かさをコミカルに描いたシェアハウさない」

「スマホやSNSに依存する現代社会を皮肉った13.5文字しか集中して読めな」など、「世にも奇妙な物語」のために勝手に原作を書き下ろした五編短編。

閉校が決まり、校舎の取り壊しが迫っている地方の高校。

最後の卒業式の一日。少女7人が迎えるそれぞれの別れを、瑞々しく描く連作短編集。

恋愛あり、友情あり、成長あり、ミステリ的な仕掛けあり。

主人公の坂東太郎は、ある出来事をきっかけに、かつては女の子だけのものと思われていたチアダンス部に入部。

はじめは周囲の偏見や笑いに晒されながらも、太郎は仲間たちと協力し、チアダンス部の復活を目指す。

女子の世界だった大学チア界に、男子のみのチームが新たな旋風を巻き起こす。