道尾秀介のおすすめ小説15選！無料で30日読む裏ワザも紹介

「カラスの親指」がおすすめランキング1位なのは、「詐欺」というダークなテーマを扱っているのに、最後は感動的な結末が待っているところ。

人生に失敗して詐欺を生きがいにしている主人公、落ちぶれた男、頼りない美人、図体が大きいのに気が小さい男、純粋で明るい少女。

彼ら5人は、それぞれに暗い過去を抱えながら、ひとつの屋根の下で共同生活をはじめる。

過去の因縁からの復讐劇、そして予想していなかった感動劇。道尾秀介さんの作品でおすすめ度ダントツ1位がこの作品です。

主人公の秋内をはじめとする大学生たちは、幼い友人・陽介の突然の死によって、平穏な日々がどん底へ突き落とされる。

事故現場をおとずれた秋内は、事故は本当に偶然だったのか？それとも、何か隠された真実があるのか？ 疑問を抱く。

事件の謎、友達の友情、人と動物の関係性、初恋の切なさが複雑に絡み合いながら、最後は思いも寄らない展開へと進んでいく。

夏休みを迎える直前、クラスメイトのS君の家を訪れた主人公の少年・ミチオ。

彼がそこで目にしたのは、S君が首を吊って亡くなっている姿だった…。

しかし、その衝撃も束の間、S君の死体は忽然と消えてしまう。

謎解きの伏線が要所要所に散りばめらているのに、最後はシンプルに騙されてしまう作品。

イヤミス（読後に嫌な気持ちになる作品）の名作として紹介されることも多いです。

「いけない」の魅力は、章末に謎を解き明かす写真（画像）が用意されているところ。

小説と写真が対になった斬新さ以外に、読み返すことで謎がクリアになっていくところが魅力。

四話の短編小説のため、気負いすることなく気軽に読めます。

天涯孤独の主人公「錠也」が持っているのは、顔も知らない母親から託されたある銅製の鍵だけ。

錠也は、児童養護施設時代の友人から自身の出生の秘密を知らされる。

この情報が錠也の人生を一変させ、衝動的な殺人の連鎖を引き起こすことに…。

「読む人によって色が変わる物語をつくりたいと思いました」という著者の道尾秀介さんのメッセージにある通り、読む順番によって720通りのストーリーが楽しめる一冊。

各章は上下逆さまに印刷されていて、どの章から読み始めても、また、章の順番を入れ替えて読んでも、まったく違うものがたりが楽しめます。

各章のボリュームは多くないものの、すべての章がある話に繋がっているため、読み応えあります。

小学五年生の主人公は、母親の死や友人の交通事故など不幸が立て続けに起こり、絶望の淵に立たされる。

全体的にダークな話が多いが、中盤から終盤にかけて怒涛の伏線回収で読む手を止まらせないのはさすが。

第七回本格ミステリ大賞受賞作。

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト、姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

バンドメンバーの一人が意識不明となり、病院に搬送される事態に。

事件をきっかけに、バンドメンバーたちの間に隠されていた過去や秘密が次々と浮上する。

道尾秀介さんのおすすめランキング1位で紹介した「カラスの親指」の続編。

かつて詐欺師だった主人公の武沢竹夫は、少女（キョウ）との出会いをきっかけに再び裏社会に足を踏み入れることに。

キョウの切実な願いに心を動かされた武沢は、かつての仲間たちを再び集め、キョウの母親を騙した詐欺師を復讐する計画を立てる。

児童失踪事件が頻発するとある村で、作家の道尾は、霊的な声を耳にする。

恐怖を感じた彼は、霊現象の調査を行う真備のもとを訪れる。

そこで目にしたのは、被写体の背中に人間の目が写り込んだ、奇妙な心霊写真の数々。

それらの写真を撮影した人々は、その後、全員が自殺したという…。

事故で母を亡くし、継父と暮らす添木田蓮と楓。

父を亡くし、継母と暮らす溝田辰也と圭介。

異なる境遇の二組の兄弟が、ある事件をきっかけに運命を交錯させます。

継父の殺害計画を立てる蓮、複雑な家族関係に悩む圭介。

二つの家族が抱える秘密と悲劇が複雑に絡み合い、こころの闇を深くえぐるミステリー小説。

海辺の町に住む小学生の慎一は、クラスになじめず、唯一の友達である春也と、ヤドカリを神様に見立てた「ヤドカミ様」という願い事遊びをはじめる。

はじめは些細な願い事だったものの、やがて彼らの願いはより切実で複雑なものになっていく。

少年たちの繊細で切ない感情の変化を描いた感動なものがたり。直木賞受賞作品。

埼玉で小料理屋を営む藤原幸人のもとにかかってきた一本の脅迫電話が惨劇の始まりだった。

昭和の終わり、藤原家に降りかかった「母の不審死」と「毒殺事件」。

脅迫電話によって、ふたたび過去と向き合うことになった幸人。

姉の亜沙実と共に、故郷の村へと戻り、家族の秘密を解き明かそうとするが、新たな事件に巻き込まれる…。

かつて家具職人として成功を収めていたものの、さまざまな出来事ですべてを失い、川辺の空き地で生活を送る主人公の東口。

そんな東口のもとに、ある日、謎の女・奈々恵が現れる。

彼女は、川底に沈んだ遺体と、奇妙な家具の修理依頼を東口にもちかける。

この出会いをきっかけに、東口の人生は徐々に動き出し、新たな事件に巻き込まれていく。

盗聴専門の探偵である三梨が、楽器メーカーからライバル社の調査依頼を受ける。

調査を進めていると、謎の女性・冬絵と出会い、二人で事件の真相を追っていくが、事態が急変して殺人事件に巻き込まれてしまう。

冬絵の正体、また事件の真相は一体何なのか？ 予想を裏切るトリックが随所に用意されているミステリー小説。