【「数字」が読めると本当に儲かるんですか?】

インフォメーション
題名 | 「数字」が読めると本当に儲かるんですか? |
著者 | 古屋悟司 著/田中靖浩 監修 |
出版社 | 日本実業出版社 |
出版日 | 2017年3月 |
価格 | 1,540円(税込) |
ずっと赤字体質だったのが、スゴ腕の税理士から「管理会計」について教わったとたん、V字回復して黒字が続いているという、著者の実話をもとにした超実践的な会計入門。「変動費はストーカー経費」「黒字化するには細マッチョの体質」など使える知識が満載
引用:日本実業出版社
ポイント
- 「売上」から「限界利益」重視への転換を成し遂げたストーリー。売上を追いかける経営の、どこが間違っているのか?よりよき方向へと舵をとるためには、どうすればいいのか?本書には、それについての答えがぎゅっと詰まっている。
- 限界利益は、次の計算式で表される。限界利益ー固定費(ニート費用)=営業利益(本業の利益)そして、限界利益が大きければ大きいほど、会社の『儲けパワー』が大きいというのだ。
- [損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率]僕は、この計算式を使い、花屋の損益分岐点売上高を求めると、商品の「値上げ」をして限界利益率をあげていく以外に方法がないことを学んだ。
サマリー
世にも奇妙な花屋の物語 案内人 田中靖浩(公認会計士)
この本は「小さな会社の経営者が、自らの失敗からの教訓をもとに、リアルな会計について語った物語」だ。
著者は、花屋の古屋悟司。
世に幾多の会計書があれど、現役の花屋がこの類の本を書くのは初めてだろう。
この本の価値はそこにある。
古屋氏(通称ゲキ)とは、公認会計士の私が講師を務めるセミナーで出会った。
彼は、とんでもない「資金繰り」の地獄を経験していた。
彼が脱サラして始めた激安の花屋「ゲキハナ」は、開店当初から好調な売上を記録した。
しかし、売っても売っても楽にならない現実に、「もっと売り上げを増やそう」とした。
しかし、その決断こそが地獄への入口だったのだ。
やがて彼の売上は1億円を超えたが、それでも「安らかな生活」はやってこない。
そうこうするうち、彼はやっと「考え方が間違っている」ことに気がついた。
「売上」から「限界利益」重視への転換を成し遂げたストーリー。
売上を追いかける経営の、どこが間違っているのか?
よりよき方向へと舵をとるためには、どうすればいいのか?
本書には、それについての答えがぎゅっと詰まっている。
「数字」が読めると本当に儲かるんですか?
「儲けるための会計」を学ぶ
僕(古屋)が経営するネットショップの花屋「ゲキハナ」は、売上が1億円を突破した。
ネットに広告を出してセールをすることを繰り返すと、どんどん売上が伸びていく。
人手が足りなくなるたびに、無計画にアルバイトも雇った。
そして、とうとうお金持ちの仲間入りを果たしたと感じ、毎月8万円のローンで、高級車レクサスを買ってしまったのだ。