【「暗記する」戦略思考 「唱えるだけで」深く、面白い「解」を作り出す破壊的なコンサル思考】

インフォメーション
題名 | 「暗記する」戦略思考 「唱えるだけで」深く、面白い「解」を作り出す破壊的なコンサル思考 |
著者 | 高松智史 |
出版社 | かんき出版 |
出版日 | 2023年7月 |
価格 | 1,980円(税込) |
「暗記する」戦略思考とは何か?
一言で表せば、「プラクティカルに頭の使い方、面白い解の作り方」が学べる本。
もう少し言うと、
「戦略思考」=「解、答え、意見、メッセージ」を作り出す考える技術を、「暗記する」=「考える際に自分に問う、声に出して唱える」フレーズを覚えるだけで身につけられる「思考技術」の本となります。
違う表現をしますと、
ベストセラーとなった『コンサルが「最初3年間」で学ぶコト』では描かれていない、
コンサルタントの武器、思考技術にフォーカスした、秘伝の思考が学べる本。
引用:かんき出版
ポイント
- 大学1年生が英語留学を考えています。留学先にふさわしい国はどこですか?この質問に対してのスタートのさせ方で、思考の深さも、面白さも変わってくる。ここでは、大学2年生、3年生、4年生ではなく大学1年生だということだ。
- リアリティ・スウィッチは、思考を深くするために一番大事であり、これはビジネスだけでなく、人生にも活用できるものだ。
- 「戦略思考」を本気で習得するには、暗記、丸暗記だ。そして、暗記するときは物理的に声を出す。何か物事を深く、面白く考えたい時は、悶々とするのではなく積極的に唱えるのだ。
サマリー
「暗記する」戦略思考講義
暗記する戦略思考講義1・大学1年生の英語留学
Q.大学1年生が英語留学を考えています。留学先にふさわしい国はどこですか?
まず、皆さんは何から考え始めただろうか。
そのスタートのさせ方で、思考の深さも、面白さも変わってくる。
ここでは、大学2年生、3年生、4年生ではなく大学1年生だということ。
そう、今回は大学1年生なので、そこが思考のど真ん中にこなくてはならない。
大学1年生ってどんな感じなのか具体的に想像してみよう。
・4月に入学し、サークル活動などで青春を謳歌する
・「練習」よりも「飲み会」に軸足があるサークルを選択し、夏休みにはサークル合宿がある
・そのためにも、週に2~3回のバイトをして、日々の遊び代を稼ぐ
・新しいコミュニティの中で「自分ポジション」を確立せねばならないので、英語留学の時期は冬・春休み
・加えて留学費用も必要なので、英語留学の時期はおのずと冬・春休みが濃厚
・実際1年生が終わる3月に基準を合わせると、11ヶ月で毎月3万円貯めれば、33万円いけそうなので、両親に半分出してもらえば予算は50万
このように、「自分勝手に状況を置く」と、考えなければならない点が自然と見えてくる。
大学2年生、3年生、4年生ではなく「大学1年生」からの、具体的で勝手に想像するプロセスは、深く、そして面白く考える上でいつでも大切になってくるのだ。
そして、「模範解答」を学ぶのも大事であるが、それと同じぐらい学びが深いことは、今の自分の思考に、自分でつっ込むこと。
「浅い、確かに思考が浅く感じる」というのを感じてもらうことが、戦略思考を学ぶ際に一番大事なことだ。
最後に、「僕の回答」も一応載せておくことにする。
◆基準は大きく3つ考えられる。
(1)3月の気候が過ごしやすい、(2)50万円、(3)治安が良いとなると、一般的な留学先の候補は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポール、フィリピン。
その中で比較すると、オーストラリアがトップだったと考えた。