【教養のある人がしている、言葉選びの作法】

インフォメーション
| 題名 | 教養のある人がしている、言葉選びの作法 |
| 著者 | 齋藤 孝 |
| 出版社 | ぱる出版 |
| 出版日 | 2022年12月 |
| 価格 | 1,540円(税込) |
言葉のセンスは、生まれつきのものではない。
誰にでも習得可能なものである。
SNS全盛の現在、誰もが持つ願いといえば、「センスのある言葉を発信したい」。
しかし同時に、「言葉のセンス」といえば、生まれつきのもののように感じられ、 あきらめてしまいがちではないでしょうか。
ところが、言葉のプロ・齋藤孝先生によると、言葉のセンスは決して生まれ持ったものではなく、 トレーニングによって身につけられるといいます。
そこで本書では、齋藤先生に、「センスがある」「一味違う」と思われる言葉の正体を 丁寧に解きほぐし、その習得の仕方を解説していただきます。
SNS・ブログ・音声配信・メール・商談・面接……
あらゆる場面で一目置かれる、言葉選びの教科書です。
ぜひ本書で言葉のセンスの磨き方を知り、ご自身の発信にお役立ていただければ幸いです。
引用:ぱる出版
ポイント
- 豊かな語彙力と適切な使い方がセンスに繋がる。
- 教養と現代の感覚を身につけると表現の幅が広がる。
- アウトプットのトレーニングをすることが、様々な場面での発信に役に立つ。
サマリー
音声で聴く
言葉のセレクト
現代はSNSの普及により、文章を書いて発信する人が増えた。
自分の発した言葉に責任を持たなければいけない。
著者は、ここで大事になるのが「言葉のセレクト」だと述べている。
どのような言葉を選ぶかにもセンスが問われる。
言葉を学ぶ手段として、著者は「テレビ」を挙げている。
テレビはパブリックな媒体で、下手なコメントが許されない場である。
優れたコメントをする人を観察して、真似ることが有効だと言う。
言葉のセンスを磨くには、「語彙力」、「状況を把握する力」と「物の見方を変える」の3つが重要である。
豊富な語彙に加えて、その時の状況や人間関係で話し方を使い分けられることで、洗練された会話ができるようになる。
また、コメンテーターやアナウンサーになりきって考えることも有効なトレーニングだとされている。
言葉のセンスが良いとは?
センスの良し悪しの決め手
言葉のセンスの評価は、聞いている人が判断するものだと述べている。
言葉自体の絶対的な良し悪しはない。
その場に対してふさわしい言葉でピタリと言い当てたり、思いつかなかった言葉で表してくれる人に、センスを感じるのだ。
現代の感覚と教養を磨く
時代の変化とともに、適切な言葉というのも変化する。
かつては問題視されていなかった表現も、現在では不適切とされることも少なくない。
そのため、現代に合う表現を感覚的に掴めること、常識と教養を身につけることが大事だ。
教養はタイムスパンが長く、実は今の状況に当てはまる言い回しも少なくない。
時代に合っていて、教養もある言葉選びができるようになりたいところだ。
教養を古典や詩歌から学ぶ
本書では、『枕草子』『徒然草』や松尾芭蕉などから言葉の選び方や視点が紹介されている。
また、太宰治の『津軽』では、雪の表現が複数登場している。
著者は、雪は雪でしかないと思っていたが、雪には違いがあることを太宰治のフレーズを通して知ったと述べている。
言葉はいくつかの言葉がセットになって、その違いで深い意味が生まれる。
語彙の引き出しの多さと、適切な使い方がセンスの評価に繋がる。
状況を捉える視点
言葉のセンスは、「見る視点の良さ」と密接に関係している。
例えば、同じ絵画作品を見たとしても、見る視点が違えば、違う解釈が生まれる。
共感を生む表現だけでなく、新しい視点で提示する表現も評価される。
そのためには、センスある切り口や角度を身につけることも重要だ。
