【無駄な仕事が全部消える超効率ハック】

インフォメーション
題名 | 無駄な仕事が全部消える超効率ハック |
著者 | 羽田康祐 k_bird |
出版社 | フォレスト出版 |
出版日 | 2020年9月 |
価格 | 1,870円(税込) |
最小限の力で最大の成果を生み出す57のスイッチ
生産性の向上や働き方改革が叫ばれ、ワークライフバランスやメンタルヘルス、あるいは子育てことを考えると、自分の頭の中にあるスイッチを「仕事の量」から「仕事の質」へと転換する必要が出てきます。
そして新型コロナウイルス騒動でリモートワークが一般化したことで、定性から定量へ大きくシフトしていく人事評価にも対応しなければなりません。
著者はこれまで、外資系コンサルティングファームと広告代理店のハイブリッドキャリアを積んできました。前者からは合理的に物事を進める方法を、後者からはプランナーやクリエイターなど、多様な人材とプロジェクトを進める方法を学んできました。
その中から、無駄な仕事を極限まで消し、成果を最大限にする「超効率ハック」を、【時間・段取り・コミュニケーション・資料作成・会議・学び・思考・発想】という8つのカテゴリに分けて57個解説します。
いい加減人ほど、生産性UP! 頭のスイッチを切り替えるだけ!
「他人に振り回されて、疲弊してしまうことが多い」
「一生懸命がんばっているのに、サービス残業をしないと仕事が片付かない」
「目の前の仕事で手いっぱいで、部下や後輩のフォローがしきれなくなっている」
もしかしたら、あなたはこのような状況に陥って、疲れ果ててはいないでしょうか?
今、多くのビジネスパーソンに求められているのは、「努力をすること」以上に「努力をしなくてもすむ工夫」です。
ここで大切なのが「面倒くさい」という気持ち。なぜなら「面倒くさい」からこそ、それをモチベーションに「無駄な作業」をなくす工夫をし、生産性を高めることができるからです。
やるべきことは、「懸命に歯を食いしばってがんばる」ことではなく、本書に記された57の頭のスイッチ(ハック)を「切り替える」だけ。
一つひとつ、頭のスイッチを切り替えて実践していけば、まわりの見る目も、評価も変わってくるでしょう。そして何より、これまでよりも短い時間で高い成果が出せるようになるはずです。
【本書の想定読者と特長】
本書の内容を最大限に活かしていただけると想定している読者は、次の通りです。
①仕事の遅さや残業の多さに悩む若手ビジネスパーソン
②現場と管理の両方に忙殺されているプレイングマネージャー
③子どものお迎えの時間までに仕事を終えたいワーキングマザー
④会社の上層部から働き方改革を迫られている中間管理職
⑤社会人として仕事のイロハを学んでおきたい新人社員・就活生
引用:フォレスト出版
ポイント
- 自分の頭の中にあるスイッチを「仕事の量」から「仕事の質」へと転換しなければならないのだ。
- 時間の使い方とは、「あなたの人生の使い方」そのものだから、一つひとつのスキマ時間も意味のある時間に変えていこう。
- これからの時代に求められるのは「仕事量の多さで認められる」のではなく、できるだけ少ない仕事量で高い成果を上げる「仕事の質で認められる」ことだ。
サマリー
まえがき
今、多くのビジネスパーソンに求められているのは、「努力すること」以上に「努力をしなくてもすむ工夫」である。
自分の頭の中にあるスイッチを「仕事の量」から「仕事の質」へと転換しなければならないのだ。
筆者はこれまで、外資系コンサルティングファームで合理的に物事を進める方法を学び、広告代理店ではプランナーやクリエイターなど、多様な人材とプロジェクトを進める方法を学んできた。
本書では、この両方から得られた学びをギュッと凝縮した「超効率的ハック」を57個、用意している。
あなたがやるべきことは、「懸命に歯を食いしばってがんばる」ことではなく、「頭のスイッチを切り替える」ことだ。
本書に書かれている内容で新しいと思える方法についてはぜひ身につけ、すでに知っている方法については、自分が実行できているかどうかを確認するスキルチェック用として活用してほしい。
全部で57個の「超効率化ハック」は、営業日に毎日1個ずつ実践した場合、約3ヶ月で一通り実践し終える計算になる。
3か月後に振り返り、「できていない」と感じる項目は、繰り返し実践してほしい。
1年後には、あなたの仕事の生産性は、大きく変わっているはずだ。
「時間」の生産性を上げる
受動的な時間→主体的な時間
「時間」は人生にとって最も貴重な資源だ。
だからこそ、できるだけ「他人に振り回される時間」を減らし、「自分でコントロールできる主体的な時間」を増やさなければならない。
そのためのポイントは2つある。
1つ目は、1つひとつの仕事に当事者意識を持つことだ。
当事者意識は「受動的な自分」を「主体的な自分」に変えてくれる。
2つ目は、他人と比べないことだ。
自分と他人を比べてしまう人は、その時間が 「他人に振り回されている時間」であることに気づく必要がある。
「他人と比べる」より 「昨日の自分と比べる」ことができれば、他人に振り回されずに済むのだ。
時間の量→時間配分
働く時間を増やすことで得られる成果には上限がある。
大事なことは、限りある時間をいかに生産的に使っていくか?という「時間配分」である。
この時間配分を考えるうえで有名なのが「時間管理マトリクス」だろう。
自分が費やしている時間を「重要度」と「緊急度」の軸で以下の4つの領域に分け、それぞれの領域の時間配分を考えるフレームワークだ。
領域1:緊急度が高く重要性も高い
領域2:緊急度は高いが重要度は低い
領域3:緊急度は低いが重要度は高い
領域4:緊急度も重要度も低い
たとえば、筆者の場合「領域3:緊急度は低いが、重要度は高い」ことに費やす時間を次のように分け、スキマ時間に配分している。
・計画する時間(自宅から最寄駅まで歩いている時間15分)
・情報収集する時間(朝の通勤時間)
・情報を読み込む時間(会議室に入ってから会議が始まるまでのスキマ時間)
・考えてアウトプットする時間(終業後のカフェ)
・足りない情報を収集する時間(帰宅時の電車の中)
・振り返る時間(最寄駅から自宅まで歩いている時間)
重要なのは「どのスキマ時間に、何をやるか」をあらかじめ決めておき、習慣化することである。
時間の使い方とは、「あなたの人生の使い方」そのものだから、一つひとつのスキマ時間も意味のある時間に変えていこう。
思考の生産性をあげる
がんばり屋のひとほど、完璧になるまで自分の労力を費やそうとする。
しかし、「がんばること=仕事の量」という捉え方には限界がある。
「がんばること=仕事量」と考えるのではなく 「がんばること=仕事の質」ととらえ直し、仕事の質を上げることで「がんばらなくてもすむ状態」を目指す必要がある。
そのポイントは2つある。
1つ目は、仕事を取捨選択することだ。
仕事を取捨選択するには「1つひとつの仕事の目的を明確にする」必要がある。
「目的がよくわからない仕事」は思い切ってやめてしまうのだ。
その浮いた分の時間をより重要な仕事に振り分けることで仕事の質を上げることができるようになる。
2つ目は、仕事の上位概念を見極めることだ。