MENU

【一瞬の判断力があなたを変えるインバスケット思考2 中級編】

インフォメーション

題名 一瞬の判断力があなたを変えるインバスケット思考2 中級編
著者 鳥原 隆志
出版社 WAVE出版
出版日 2014年3月
価格  1,650円(税込)

シリーズ35万部突破の元祖「インバスケット思考」待望の続編!

10%の人しか解けなかった究極の難問に挑め!
脳に汗かく体験、ふたたび。
インバスケットブームの火付け役となった
『インバスケット思考』の続編がついに登場!

インバスケット本史上初の試み!
あなたの判断を点数化!

引用:WAVE出版

ポイント

  • インバスケットはアメリカ空軍で生まれた教育ツールのひとつであり、多くの大企業で管理職などの登用試験に活用されている。「インバスケットができなければ管理職はできない」と言われるほど、ベールに包まれた謎のツールなのだ。

  • インバスケット問題に取り組んでもらう前に、インバスケット・トレーニングを行う際のルールを紹介する。①主人公になりきる②時間を意識する③自分自身の実力で考える④絶対的な正解がないことを理解する

  • まずは、今判断する必要があるかどうかを判断することがはじめのプロセスだ。これを意思決定のタイミングという。今判断しないとどうなるかというリスクを見積もることで、この意思決定のタイミングをはかるのだ。

サマリー

インバスケット思考とは

インバスケットはアメリカ空軍で生まれた教育ツールのひとつであり、多くの大企業で管理職などの登用試験に活用されている。

「インバスケットができなければ管理職はできない」と言われるほど、ベールに包まれた謎のツールなのだ。

そのベールを破ったのが前著の「究極の判断力を身につけるインバスケット思考」である。

前著はインバスケットの入門編的な位置づけだったので、いくつかあり得ない選択肢を入れ、解答しやすくしていた。

しかし今回は、全案件でインバスケット思考的な選択肢を選ぶことのできた人は、たったの10%という難易度の高い問題を掲載した。

それほど完全な判断ができる人は少なく、逆にいえば多くの人は「インバスケット思考ができたつもり」になっているということだ。

前著を読んだ人は、「私はできている」と考えるのではなく、「私はできていない」という前提で考えることがインバスケット思考を身につける第一歩なのである。

インバスケット・トレーニングのルール

インバスケット問題に取り組んでもらう前に、インバスケット・トレーニングを行う際のルールを紹介する。

①主人公になりきる:客観的に観察したり、他人事のようにとらえてはいけない。

②時間を意識する:本題は60分で20案件を処理する設定になっているため、優先順位をつけて処理をする。

③自分自身の実力で考える:あなたなら、どう判断し、どう行動するかについて考える。

④絶対的な正解がないことを理解する:あなた自身の判断や行動を解説などと比較して、どの点が違うのかを理解すること。

ケーキのたまが和菓子を売る?

東京中央店店長・青山みあは、東京郊外の本社の7階にいた。

経営不振がささやかれる中、この日は店長全員が集められ、社長から経営方針の説明が行われたのだ。

今後の経営改革として①近畿地方からの完全撤退②和菓子事業の展開の2点が発表された。

全社員に激震が走る中、実施策は用意されたシナリオのごとくスピーディーに進み、毎日人事異動が出るような状況であった。

そして、青山みあにも辞令が下った。

【貴殿を本社和菓子プロジェクトリーダーに任命する】

みあは明日、女性リーダー研修の講師を7泊8日、伊豆大島で行う予定になっている。

しかし社長からは、本社で和菓子プロジェクトの未処理案件をできるだけ多く処理してから行くようにと言われた。

みあは次期中央店店長との引継ぎを終わらせると、急いで荷物をまとめ、ケーキのたま本社に向かったのである。

インバスケット中級編「和菓子のたま」

「パッケージ、どうしましょう」

本社に着くと、和菓子プロジェクトのメンバーである駒沢祐樹からEメールが届いていた。

「お疲れ様です。パッケージラフできました。今回監修をお願いした華風庵さんのロゴを、ご指示通り大きくしました。万一修正があれば10月18日までにご連絡ください。それ以降は印刷に間に合いませんし、8万部印刷に回しますので」

Q、あなたならどのような判断・行動をとるだろうか。

1、他の案件から1枚あたりのコストを下げたいので、8万枚ではなく10万枚に増やすよう指示し、コストダウン額を報告させる。

2、一旦判断を保留する。着任後、関係者と調整し、上司の承認を得てから判断したいと説明する。

3、他の案件から「華風庵監修」のデザインをはずして印刷させる。華風庵監修の訴求はシールなど他の方法を検討させる。

4、とりあえず印刷に回させる。ただ、問題が発生しそうなら部長に相談し、印刷延期もあり得る。

みあの考え: わあ、いい感じ。よし、これでいこう。たくさん印刷したほうが安くなるから10万枚でいこう。

甲斐(売場指導員)の考え: この案件だけで判断してはいけないよ。他の案件で華風庵さんの不祥事が起きているよね。このリスクを最小限にする行動をしないと。シールにしてあとで貼るとか・・・

解説・判断のはじめのプロセスとは?

Custom Image
会員登録済みの方はこちらからログイン
自分用にレビューやメモを残しましょう!
© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
今読んだ要約の感想を投稿

この要約の著者

大学で教育学を学んだ後、心理学にも興味を持ち、再び大学へ入学。
卒業後、心理カウンセラー(民間)の資格を取得して、地元の病院へ就職。
以後30年以上、さまざまな病院で医療従事者として勤務。
2023年、サマリーオンラインに参画。累計100記事以上の要約記事を制作。
「本で人生を変えてもらいたい」との想いで精進中。

好きな本:
『道をひらく(松下幸之助/PHP研究所)』
『私の生活流儀(本多静六/実業之日本社)』
『逆境を越えてゆく者へ(新渡戸 稲造/実業之日本社)』

絞り込み検索

目次