【デジタルマーケティングの定石】

インフォメーション
題名 | デジタルマーケティングの定石 |
著者 | 垣内勇威 |
出版社 | 日本実業出版社 |
出版日 | 2020年9月 |
価格 | 2,420円(税込) |
Twitterで話題のコンサルタントが、3万サイト分析×ユーザ行動観察のファクトをもとに、デジタル活用の「正解・不正解」を一刀両断。最新技術やバズワードに振り回されることなく、非効率なやり方を根こそぎ排除し、成果につながる定石を解説。
引用:日本実業出版社
ポイント
- まず伝えたいのは、企業がデジタルをマーケティングに活用するなら、必ず知っておかなければならない「定石」が存在するということだ。本書で解説する「定石」とは、従来の顧客視点をデジタルに置換することで、大幅なコスト削減を実現する施策パターンである。
- デジタルを活用するならば、まず「顧客重視」ではなく、「顧客主導」に思想を切り替えねばならない。
- 調査で得られた「顧客が買うまでの流れ」を「日常生活」「初回購入」「継続購入」の3つのフェーズに分類すると、デジタル活用が進みやすくなる。このフレームワークは、私がコンサルティングする現場で自然に生まれたもので、使い勝手は抜群だ。
サマリー
デジタルマーケティングには「定石」がある
デジタルで成果を出すための施策はパターン化できる
本書は、経営者・事業責任者・マーケター・デジタル担当者に向けて、時代の変化にのみこまれず、マーケティングでデジタルを使いこなすためのシンプルな手法を解説する。
まず伝えたいのは、企業がデジタルをマーケティングに活用するなら、必ず知っておかなければならない「定石」が存在するということだ。
本書で解説する「定石」とは、従来の顧客視点をデジタルに置換することで、大幅なコスト削減を実現する施策パターンである。
デジタルに「できること」と「できないこと」を明確に線引きしたうえで、顧客の購買ステップ別にデジタルの活用方法を明らかにする。
私は2005年から、デジタルを用いて売上増加やコスト削減を実現するコンサルティングを続け、その間、実務レベルでは様々な変化があった。
しかし私が「定石」と呼ぶ、売上やコストにインパクトを及ぼすビジネスにおけるデジタルの活用目的は、この15年何1つ変わっていないのだ。
実際に、私が過去100社以上コンサルティングした経験から、成果の出た施策をパターン化すると、本当に成果の出る施策は、企業規模や業種による差がほとんどないことが明らかになった。
成果をだすための方針は、パターン化できるものであり、これこそが本書で伝える「定石」なのだ。
「定石」の根拠となるもの
コンサルティング経験をパターン化しただけでは、まだ「定石」とよべるほどの根拠はない。
「定石」の1つめの根拠となるのは、データ収集だ。
私は、2020年時点で、3万3000サイト以上の閲覧履歴データをほとんど把握できる。
この「資産」を元に、デジタルマーケティングの定石を開発しているのだ。
もう1つの「定石」の根拠となるのは、「データ」の意味を解釈するためにおこなってきた定性的な「ユーザ理解」である。
「なぜ」その施策の成果が出るのかを理解するためには、生のユーザと対峙し、データの裏側にあるユーザ行動を明らかにする必要がある。
そのために「ユーザ行動観察調査」と呼ばれる調査を累計500名以上実施している。
「顧客重視」から一歩進んだ「顧客主導」を
本書でいう「顧客主導」とは、何よりも「一番」に優先して顧客を主語に変える企業姿勢だ。