【ロジカル・シンキング】

インフォメーション
| 題名 | ロジカル・シンキング |
| 著者 | 照屋 華子著 / 岡田 恵子著 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 出版日 | 2001年4月 |
| 価格 | 2,420円(税込) |
自分の考えを論理的に整理・構成し、相手に自分の考えを正しく伝える、ビジネスパーソンに不可欠のスキル「コミュニケーションの技術」が解説と集中トレーニングで身につく。
引用:東洋経済新報社
ポイント
- MECE(ミッシー)とは、「ある事柄を重なりなく、しかも漏れない部分の集合体として捉えること」を意味する。ちょうど、全体集合を漏れもなく重ならないように、部分的に集合させて分けるというイメージである。
- MECEアプローチがわかりやすいのは、話が細部に入る前に答えである「全体」と、それがどのような「部分」から構成されているのか明示しているからだ。
- So What?とは、手持ちの情報や素材の中から「結局どういうことなのか?」を抽出する作業である。そして、「なぜこのようなことが言えるのか?」を検証・確認する作業がWhy So?なのだ。
サマリー
話の重複・漏れ・ずれをなくす技術
MECE(ミッシー)とは?
MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive の頭文字を取ったもので、「ある事柄を重なりなく、しかも漏れない部分の集合体として捉えること」を意味する。
ちょうど、全体集合を漏れもなく重ならないように、部分的に集合させて分けるというイメージである。
たとえば、あなたの所属部門と日ごろ接触のない役員から、「あなたの部門に入ってくる情報は全体としてどのようなものがあるのか」と聞かれたら、どう説明するだろうか。
所属部門にある様々な情報を整理していくのだろうが、おそらく次の3パターンになる。
パターン1 羅列アプローチ
思いつくままに、外部から自分の部門に入ってきた情報を列挙する。
「日本経済新聞」「朝日新聞」「日経ビジネス」「週刊ダイヤモンド」など、あっという間に大量のリストになり、100を超えるかもしれない。
そして、これをそのまま説明したら役員を混乱させるだろう。
しかもこのパターンの悪いところは、どれだけたくさん列挙したとしても、「本当にこれがすべてなのか」「本当に抜けはないのか」と問われたら、あなた自身で確認しかねるということだ。
もし、すべてをチェックするのであれば膨大な作業になるだろう。
パターン2 仕分けアプローチ
一定のルールのもと、外部から入ってくる情報を機械的に順を追って仕分ける方法。
たとえば、曜日や時間帯別などで分けると、月曜日の朝に入るもの、午前に入るもの、午後に入るものといった要領で行えば、チェックしやすくなるだろう。
しかし、このやり方の問題点は、日刊紙をとっていれば同じ媒体が7回出てくることになるので、重複を消す作業をしなければならないということだ。
これで本当に重複はないか、消し忘れはないかなど、チェックにチェックを重ねることになるだろう。
さらにこのパターンだと、入ってくる情報の数は分かっても、情報の種類や性格は印象に残りづらい。
まさに、「重複は混乱のサイン」なのである。
