【会社をつぶさない社長の選択】

インフォメーション
| 題名 | 会社をつぶさない社長の選択 |
| 著者 | 松岡靖浩 |
| 出版社 | かんき出版 |
| 出版日 | 2024年3月 |
| 価格 | 1,760円(税込) |
◆「知りませんでした」「無知でした」「そんなことできるのですか……」
「倒産させない会社を作ること」をミッションに
500社以上の会社を経営危機から救ってきた税理士が、
経営者が頭を悩ませるリアルな53の「選択」に答える!
◆知っているだけで、会社を守れる「選択」がある!
社長はあらゆる局面で「選択」に迫られる。
迷ったときにプロに相談しても、最終的な「決断」は社長が行う。
これを誤ると、取り返しのつかないことになることも……。
本書では、
・税金の支払い vs 借入金の返済
・グレー経費をのせる vs グレー経費はのせない
・他社よりも高く売る vs 値引き販売
・外注化 vs 正社員雇用
・補助金 vs 助成金
……といった選択をvs方式で紹介。
会社にお金を残す税務のやりくりから、売上を上げるための経営戦略、
会社を存続させる経営基盤づくりまで伝える。
引用:かんき出版
ポイント
- 経営者として責任ある「選択」をする前に、知っておくべき「社長の選択」が紹介されている、経営の現場に即した実践的な内容が詰まっている一書だ。
- 会計学では、「貸借対照表」は「会社の成績表」と表現されるほど重要視されていて、貸借対照表を主体として見ておけば、黒字倒産を防ぐ大きな手がかりになると著者は指摘する。
- 本書で紹介されている「選択」の根底にある考え方は、「安全性を担保する」というものだ。
サマリー
知っているだけで会社がつぶれない選択
経営者にとって“選択”とは何だろうか。
日々の小さな判断が、会社の命運を左右する。
税理士である著者は、「倒産させない会社をつくること」をミッションに掲げ、30年以上経営者の相談を受けてきた。
その中で著者は、経営者はあらゆる場面で「選択」を迫られ、その「選択」によって会社の存亡が決まることを痛感した。
本書は、著者が、数多くの経営者と話す中で、相談の多かった53項目の「選択」がとりあげられている。
その1つひとつが、実際に会社の経営を左右してきた「社長の選択」である。
経営者として責任ある「選択」をする前に、知っておくべき「社長の選択」が紹介されている、経営の現場に即した実践的な内容が詰まっている一書だ。
本書では、起業時から経営戦略、税務、資金繰りなど幅広く網羅されている。
本要約では、主に後半でまとめられている、会社をつぶさない社長に共通する「選択」を中心に紹介する。
貸借対照表を見る VS 損益計算書を見る
経営者として事業をする中で知っておくべき「貸借対照表(B/S)」と「損益計算書(P/L)」。
貸借対照表と損益計算書は裏表の関係だと言われているが、著者はそれぞれを次のように定義する。
貸借対照表(B/S)は、資産の流れを追いかけているので「資産」が視点
損益計算書(P/L)は、利益を追いかけているので「利益」が視点
では、会社を経営するときに優先すべきはどちらだろう。
