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インフォメーション
題名 | 子どもの一生を決める おうちお金教育 |
著者 | 著者 たけや きみこ 絵 大原 由軌子 |
出版社 | KADOKAWA |
出版日 | 2021年06月23日 |
価格 | 1,430円(税込) |
★お金について小学生に一番分かりやすく説明できるようになる教科書★
キャッシュレス化や消費税率の変遷など、どんどん変化していく日本のお金事情。この格差社会で、幸せに生きていくために身に着けておきたい力として「金銭感覚」の重要性がますます高まっています。本書では、小学生の子どもを持つ親御さんを対象に、家庭で子どもに「お金」のことをどう教えていけばいいか、子育ての中でありがちな場面をマンガで取り上げながらやさしく解説。著者は、ファイナンシャル・プランナーで2人の子の母。「お金教育の専門家」として全国の小学校~高校で講演を行う人気講師。「おこづかい制度のはじめ方」から「節約や貯金の教え方」まで、実践的な伝え方をアドバイスします。
引用:KADOKAWA
ポイント
- ポイント1
- ポイント2
- ポイント3
サマリー
おこづかいで「生きる力」を養う
子どもにおこづかいって本当に必要?
おこづかいで悩んでいるママは意外に多い。なぜ子どもにおこづかいをあげるのだろうか。
「みんながあげてるから?」「少しぐらい自由なお金がないとかわいそうだから?」
もし、そんな理由でおこづかいをあげているならもったいない。
お金については各家庭でいろいろな考え方があるので、おこづかいをあげるのかどうかは、最終的には親が決めることである。だが、お金教育を実践してきた私としては、ぜひ、お子さんにおこづかいを始めるチャンスを与えていただきたい。おこづかいはその体験を通して、子どもに「生きる力」を与えることができるからだ。
子どもにとってお金は、欲しいものがなんでも買える魔法の道具に映るが、欲しいものはそう簡単には手に入らない。我慢したり、ときには悔しさを経験して、やっと手に入れる嬉しさを感じるのだ。お金を通してさまざまな感情を味わえるのが、おこづかいの醍醐味である。自立心が芽生える、小学校入学時ぐらいから始めるのが良いであろう。
お金とかかわりながら子どもの心を育てる
子どもがお金で失敗していたら
子どもがお金を持つようになると、「あげたばかりなのに、もうないの?」「なんでこんなもの買うの?」と文句をいいたくなる場面が何度もあるだろう。その他にも、おつりを間違えてもらってきたり、落としてしまったりと、ため息の連続かもしれない。
しかし、本当はこうしたムダ遣いや失敗経験こそが、お金の教育で得られる経験値なのである。お金がなくなれば寂しくなり失敗を悔やむだろう。この気持ちが、将来の生きる力を育てていくのだ。
子どもがお金で困ると親がなんとかしようと思いがちだが、大切なことは子どもを信頼して見守ることである。子どものSOSにすぐ気づくような信頼関係を保ち、「いつでも助ける体制にあるよ」というスタンスで見守るのが親の役目だ。こうした信頼関係が築けると、子どもは安心して失敗できるようになる。
失敗経験はとても大切だ。子どもの失敗はかわいいが、大人になってからの失敗は、取り返しのつかないことが多いからだ。子どものころは、たくさんの小さな失敗を積み重ね、たくさんの喜怒哀楽を経験することで、お金は大切にしなければならないと気づくようになる。
子どもが大人のお金の使い方に疑問を持ったら
お金の教育をする大前提として「働くものは偉い」という親の威厳を教えることが大切だ。
働いてお金を稼いでくれる人がいなければ、生活自体が成り立たない。
働いてお金を得るからこそ、こうして家族が幸せに暮らせること、愛する人を守るためにはお金が必要であることなど、わかりやすく説明してあげよう。
働くことに夢をもてない若者が増えていると言われるが、ある程度経済的に自由になるためにも働いてお金を得ること。そして、お金があると欲しいものが手に入ったり、やりたいことができるようになるので、心が豊かになることも伝えてあげよう。
働くことが幸せにつながるとわかれば、将来、しっかり働いて幸せな家庭を作ろうと思えるのではないだろうか。
ただし、親があまりにもルーズなお金の使い方をしていると、せっかくのお金教育も説得力がなくなる。貯金がないのに買い物がやめられない、クレジットカードはいつの買い物なのかわからないなど、まずは自分の消費スタイルを見直そう。
子どもは良くも悪くも、親の背中を見て成長していることを忘れないでいただきたい。
お金を通して親子の信頼関係を築く
高額なものを要求してきたらどう対応する?
今の時代、子どもの欲しいものが高額になっている。高額なものをおこづかいで買わせるのは無理があるので、どうすれば欲しいものが手に入るのか考えさせることが重要だ。
欲しいものを自分の力で手にした経験のある子は、将来貯金がうまくなる。貯金とは、お金をコツコツ貯める作業だが、苦労してお金を貯めたあとに達成感があることを知っているので、自然に貯金ができる体質になる。
また、「自分が本当に欲しいものは何か」を考えることにもつながる。
今の子は、親がなんでも買ってあげるので、自分のお金で買いたいものがわからないという。大人になれば、決められた給料の中で欲しいものに優先順位をつけて選ばなければならない。何を選び、何をあきらめるかを明確にしてこそ、本当の幸せを手に入れられるのではないだろうか。
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