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【希望の糸】

読むのにかかる時間 約 3 分

目次

インフォメーション

題名希望の糸
著者東野 圭吾
出版社講談社
出版日2019年7月
価格1,870円(税込)

登場人物

松宮修平(まつみやしゅうへい)
 今回の作品の主人公。警視庁に勤める刑事。

花塚弥生(はなつかやよい)
 事件の被害者。自由が丘でカフェを経営しており、生前は誰からも好かれる女性だった。

・綿貫哲彦(わたぬきてつひこ)
 弥生の元夫。弥生と別れてからは多由子という女性と暮らしている。

汐見行伸(しおみゆきのぶ)
 かつて地震により二人の子どもを亡くした過去を持つ。その後、娘の萌奈が生まれる。
 近年妻も病気で亡くし、萌奈と二人で暮らしている。

あらすじ

※ネタバレを含みます。

※本記事は要約記事ではなく、自身の言葉であらすじ及び感想を書いたものです。

自由が丘カフェ店主殺人事件

自由が丘にあるカフェの店主が殺害された。

警視庁に勤務する松宮修平は、担当刑事として、捜査を進めていく。

被害者・花塚弥生は50代の女性で、人柄もよく金銭トラブルもなかった。

そのため、なぜ殺されたのか分からず、捜査が難航する。

しかしそんな中、ある人物から連絡があり、被害者女性が殺害される数日前に元夫と会っていたことが判明する。

元夫のアリバイ

被害者女性の元夫である綿貫と、現在の彼の内縁の妻・多由子と会うために、松宮は彼らの住むマンションを訪れる。

しかし綿貫は、被害者女性の弥生とは世間話をしただけと証言し、アリバイもあったことから事件に関する有益な手掛かりは得られなかった。

怪しい常連客

事件について被害者の近辺の聞き込みを続けていた松宮は、事件の前、弥生がジムやエステに頻繁に通っていたという情報を耳にする。

そこで松宮は、弥生に親密な関係になった男性が存在するのではないかと推理し、汐見という常連客が最近弥生の店に頻繁に通うようになったことをつきとめる。

彼が弥生の恋の相手であり、事件についての鍵を握っている可能性があると考えた松宮は、汐見や彼の近辺に聞き込みをする。

しかし、彼は弥生に恋心は抱いていたが、交際するような親しい関係ではなかった。

汐見と弥生の関係

汐見は、子どもを震災で亡くしており、その後萌奈という一人娘を新たに授かっている。

しかし、二人暮らしになってから萌奈と汐見の関係は悪くなった。

そんな状況の中、不妊治療で通っていたクリニックから受精卵の取り違えが起きたかもしれないと言われてしまう。

そして、偶然にも彼女が通っていたクリニックに、綿貫と結婚していたころの弥生も通っていたのだ。

取り違えで汐見のもとに着床された受精卵は、弥生のものだった。

その事実を知った汐見は、萌奈と本当の母親である弥生を引き合わせようという計画を立てていたのだった。

弥生

弥生は、汐見から受精卵の取り違えの話を聞き、実の娘である萌奈に会うのに恥ずかしくないような姿になるために自分磨きをしていた。

当然、弥生は綿貫にもそのことを伝え、綿貫は、自分たちの子どもが自分の知らないところで育っていたことに感動する。

しかし、そんな綿貫の様子を見て不安に思った綿貫の内縁の妻・多由子だった。

多由子は弥生の元を訪れ、綿貫に近づかないように警告する。

弥生は彼女を諭すが、パニックになった多由子はケーキナイフで弥生を刺してしまう。

勘違いから起こった事件

多由子は弥生から言われた「巡り会える」という言葉を誤解していた。

弥生は「巡り会える」と言う言葉を使って「いつかきっと綿貫との間に子どもが生まれる」と伝えたつもりだったのだが、多由子には「いつかいい人に巡り会えるから綿貫のことは諦めろ」と言ったように聞こえてしまったのだ。

自分の勘違いに気づいた多由子は自らの過ちを悔い、出頭したのだった。

ライターのコメント

「赤ちゃんの取り違え」のストーリーは何度か見たことがあったが、「受精卵の取り違え」というのは新鮮だった。

もし、自分の知らないところで自分の遺伝子を持った子どもが存在しているかもしれないと分かったら、私もその子どもに執着してしまうだろう。

そう思わされた一冊だった。

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