【物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術】

インフォメーション
題名 | 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 |
著者 | けんすう(古川健介) |
出版社 | 幻冬舎 |
出版日 | 2023年9月 |
価格 | 1,650円(税込み) |
「やりたいこと」なんて見つけるな!
物語の主人公のようにキャリアを考える方法
【物語思考の5ステップ】
1.自分を制限している頭の枷を取る
2.なりたいキャラクター像を設定する
3.そのキャラを実際に動かす
4.そのキャラが活きる環境を作る
5.そのキャラで「物語を転がす」
人生とは、あなたという主人公が、なりたい自分になるための成長物語。
引用:幻冬舎
ポイント
- 行動をイメージするのは難しいが「なりたい状態」を想像するのは意外と簡単だ。
- 過去からの積み重ねよりも「未来の状態」を設定することのほうが、現在の行動への影響は高い。
- 「一番なりたい状態に近づくために、一番効率的なキャラは何か?」を考えたほうが楽なのである。
サマリー
はじめに
本書で言いたいのは、自分を高めたり成長させたりする、というよりも「思考の組み立て方を少し変えるだけで、人生が生きやすくなるし、幸せな状態に移行することができる」ということだ。
成功する人を増やしたりするのは大変かもしれないが、幸せは自分の状態を変えるだけなので、実現しやすいと思っている。
やりたいことを見つけたい人や、行動できないと悩んでいる人の参考になれば幸いである。
頭の枷を外して自分の「なりたい状態」を考える
「頭の枷を外す」方法
「何をしたいか/やりたいこと(Do)」ではなく、「どうありたいか(Be)」を作った方が良い。
行動をイメージするのは難しいが、「なりたい状態」を想像するのは意外と簡単だからだ。
しかし、多くの人がこれをやろうとすると、とても現実的な範囲で想像してしまう。
以前相談してきた方に「何の制限もなかったとしたら、どうなりたいか」を書いてもらった。
出てきた答えが「年収600万円」だった。
何の制限もなければ1,000万円と書いてもいいし、1億円でもいいはずである。
しかし、勝手に自分の制限を決めてしまっているというわけなのである。
このようなことを「頭の枷」と呼んでいる。
枷とは、手足の自由を拘束するもののことだ。
これがあると、そもそも「物語として全然つまらないもの」を目指してしまう。
ワクワクもしない。
頭の枷を取り除いた状態にして、そこからなりたい状態を考えることが大切である。