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【LIFE SHIFT2:100年時代の行動戦略】

インフォメーション

題名 LIFE SHIFT2:100年時代の行動戦略
著者 アンドリュー・スコット著/リンダ・グラットン著/池村 千秋訳
出版社 東洋経済新報社
出版日 2021年10月
価格 1,980円(税込)

新テクノロジー、AI、長寿化、コロナ、リモートワーク、副業、、、

この変わり続ける世界で、私たちはどう生きるか?
日本人の不安に応える「ライフ・シフト」実践編
シリーズ47万部。待望の最新版!

・なぜ、これまでの生き方の常識が変わるのか?
・なぜ、誰もがライフシフターとなるのか?
・なぜ、社会的開拓者が必要となるのか?
・100年時代と向き合って生きるとはどういうことか?
・AI に負けない、人間らしさとは何か?
・大人の学びと子どもの学びは何が違うのか?
・中年期における人生の移行で気をつけることは?
・世代の違いを乗り越えるためのヒントとは?
・コミュニティへの共感を持つためにできることは?
・政府、教育、企業が変わるべき方向とは?
・挑戦する人の背中を押すメッセージ!

引用:東洋経済新報社

ポイント

  • 私たちが、人間として幸福になるための土台をなす要素の1つとして、人生に意味を与えられるストーリーを紡ぐ能力が必要である。

  • 長い職業人生を送るためには学び続ける必要がある。自分が次に何をしたいのか、そのためにはどうすればいいのかを知り、必要なスキルを習得しなくてはならないのだ。

  • 歴史を通じて人は常に支え合いながら生きてきた。人類が成功を収める上で鍵を握っていた要素は、集団で行動し、協働する能力であったのだ。

サマリー

はじめに

世界は急速に変化している。

寿命が長くなり、多くの人がそれにふさわしい新たな働き方を目指すようになった。

女性の役割も変わって、家族の中で役割分担を話し合うことの重要性が高まってきたのだ。

さらに、テクノロジーの進歩により、人間がさまざまな仕事から解放されようとしている。

2020年に起こった新型コロナの経験をきっかけに、私たちは「新しい長寿時代」を築くための大きなチャンスを迎えた。

新しい人生のストーリーを紡ぎ、学習と移行を通じて探索をおこない、人との深い結びつきを生み出して、人間関係をはぐくむ絶好の機会が訪れているのだ。

いま私たちは、生き方と働き方に関して100年に1度と言ってもいいぐらいの大革命を経験しつつある。

これをきっかけにして、変化の激しい世界ですべての人が光輝く未来を作り出したい。

物語:自分の人生のストーリーを紡ぐ

私たちが、人間として幸福になるための土台をなす要素の1つとして、人生に意味を与えられるストーリーを紡ぐ能力が必要である。

変化の激しいこれからの時代に生きる人間は、いくつかの重要な問いに向き合わなくてはならない。

例えば、「私はどのような職に就けばいいのか」「どのようなスキルが必要になるのか」「老いるとはどういうことなのか」といった問いである。

まず、自分の人生の進路を考えるとき、あなたの過去、現在、未来の人生を思い浮かべてみよう。

過去のことは既にわかっているので、過去から現在への道は1本しかない。

一方、未来に向けてはさまざまな選択肢があり、そのひとつ一つの先にそれぞれ異なる「ありうる自己像」が待っているのだ。

しかし、さまざまな未来の自己像を思い描いても、そのすべてが実現可能なわけではない。

あなたにはどのような未来の選択肢があるかは、今生きている人生のストーリーの「足場」、つまり「今」によって決まるからである。

その「足場」を構成する要素として、現在持っている能力、健康状態、教育レベル、経済状況、プライベートな人間関係の広がりと深さなどが挙げられる。

あなたが今立っている「足場」は、それまでの選択と経験の産物なのだ。

今後、どのような道を歩むかによって未来の足場がつくられ、どのような足場の上に立つかによって、将来どのような選択肢を持てるかが決まるのである。

探索:学習と移行に取り組み

長い職業人生を送るためには、学び続ける必要がある。

自分が次に何をしたいのか、そのためにはどうすればいいのかを知り、必要なスキルを習得しなくてはならないのだ。

テクノロジーが進化すれば働くことの意味が変わり、その変化に対応してスキルを磨いたり、また新しいスキルを習得したりするため、学び続けることが不可欠なのである。

教育から仕事へ、そして仕事から引退へという古いタイプの移行(3ステージの人生)では、どのタイミングで新しい道へ踏み出すべきかはっきりしていた。

だが、これから始まる新しい移行(マルチステージの人生)では、社会規範を手がかりに移行のタイミングを判断することができなくなるのである。

例えばある男性は、父親のように早々と人生の進路を決めることはせず、若者らしくさまざまな選択肢に投資をして、新しいタイプの移行の可能性を探索する。

しかし、中年期になれば、自らの生産性を保ったキャリアの根本的な見直しと、再投資が必要になるだろう。

そして、 70代、80代になった時にも、良好な老い方をするために新しいタイプの移行を遂げることになるのだ。

このように、私たちが新しいタイプの移行を経験する機会は、人生で一度きりではない。

今後、未来の「あらゆる自己像」を検討する際には、未来を予想するというより、自らが目指す未来を構築して探索し、その上でどのようなステップが必要かということを考えるべきである。

関係:深い結びつきをつり出す

歴史を通じて人は常に支え合いながら生きてきた。

人類が成功を収める上で鍵を握っていた要素は、集団で行動し、協働する能力であったのだ。

人生の期間が長くなり、移行を繰り返して行く中で、私たちは他の人たちとの関係をどのように維持すべきなのだろうか。

私たちの人間関係の軸は家族であり、パートナー、両親、親族との関係は、人生のいくつものステージにまたがって続くものである。

一方で、平均寿命が延び、子供の数が減っている結果、家族の構造はピラミッド型からピンボール(植物の支柱のようなもの)型に変わりつつある。

きょうだいの数が少なくなり、家族内に多くの世代が共存するようになっていくのだ。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

大学で教育学を学んだ後、心理学にも興味を持ち、再び大学へ入学。
卒業後、心理カウンセラー(民間)の資格を取得して、地元の病院へ就職。
以後30年以上、さまざまな病院で医療従事者として勤務。
2023年、サマリーオンラインに参画。累計100記事以上の要約記事を制作。
「本で人生を変えてもらいたい」との想いで精進中。

好きな本:
『道をひらく(松下幸之助/PHP研究所)』
『私の生活流儀(本多静六/実業之日本社)』
『逆境を越えてゆく者へ(新渡戸 稲造/実業之日本社)』

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