【東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート】

インフォメーション
| 題名 | 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート |
| 著者 | 東大ケーススタディ研究会 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 出版日 | 2010年9月 |
| 価格 | 1,650円(税込) |
●どんな問題も「3ジャンル、5ステップ」で解ける、東大発、新思考システム!
●試験問題、日常の問題、ビジネスの問題
世の中にはさまざまな「問題」があり、
それぞれの問題を解くには専門知識が必要と思われがちです。
しかし、じつは多くの問題には共通の「型」があります。 その「型」に合った「基本動作」さえつかめば、英単語を知らなくとも文法を押さえれば英文が読めるように、なんとか問題と闘うことはできるのです。
本書では、あらゆる問題をシステマティックに解くための基本動作=思考のOSを解説します。
引用:東洋経済新報社
ポイント
- 問題解決ケースとは、「与えられた状況に対し、前提を設定し、知っている知識だけをもとに合理的な仮定とロジックを駆使して、構造化して分析し、打ち手を提案する短期間のシミュレーション」のことである。
- 問題解決手法は(ⅰ)前提確認(ⅱ)現状分析(ⅲ)ボトルネック特定(ⅳ)打ち手立案(ⅴ)打ち手評価の5つのステップで成り立っている。
サマリー
問題解決ケースの3ジャンル
問題解決ケースとは、「与えられた状況に対し、前提を設定し、知っている知識だけをもとに合理的な仮定とロジックを駆使して、構造化して分析し、打ち手を提案する短期間のシミュレーション」のことである。
そして、「地図化」するとは、複雑な問題や課題を整理して視覚化することを指す。
例えば、「タクシーの1日の売り上げを上げるには」「寝坊を防ぐには」といった、ビジネス、社会、日常のあらゆる問題に対して、自分なりの最善策を作り上げていくという知的プロセスだ。
問題解決ケースには3つのジャンルがある。
まずは、問題解決の「目的」で分類することができ、「集団の効用」と「個人の効用」に分けられる。
「集団の効用」のケースは以下の2つに分けられる。
①カネ:金銭的価値(利益)を目的とするPrivateケース ➡ 企業の経営戦略
Privateケースの例としては、「マクドナルドの売上げを上げるには」「ホノルルマラソンの日本人参加者を増やすには」といった、ビジネス関係のケースが多く、いわゆる企業の経営戦略である。
②カネ以外:非金銭的価値(公益)を目的とするPublicケース ➡ 公共戦略・運営戦略
Publicケースは、「花粉症患者を減らすには」「交通事故を減らすには」などといった、政府や自治体などの公共機関による公共対策。
また、「年間の献血量を増やすには」「夏祭りの賑わいを上げるには」といったNPOサークルや町内会などによる運営戦略が含まれる。
「個人の効用」ケースでは、「睡眠を改善するには」「ランニングを続けるには」といった、個人の金銭的・非金銭的価値の追求に関する問題解決がそれにあたる。
これは「自分のための問題解決」であり、日常の「個人的意思決定」をいう。
問題解決ケースの5ステップ
さらに、問題解決手法は次の5つのステップで成り立っている。
