【面白いとは何か? 面白く生きるには?】

インフォメーション
題名 | 面白いとは何か? 面白く生きるには? |
著者 | 森博嗣 |
出版社 | ワニブックス |
出版日 | 2019年9月 |
価格 | 913円(税込) |
人気作家が「面白さ」のメカニズムを考察。
仕事で面白いアイディアが必要な人、
人生を面白くしたいすべての人に役立つヒント。
(内容紹介)
本書では、
「面白さ」が何なのか、どうやって生まれるのか、
というメカニズムを考察し、
それを作り出そうとしている人たちのヒントになることを目的として、
大事なことや、そちらへ行かないようにという注意点を述べようと思う。
同時に、「面白さ」を知ること、生み出すことが、
すなわち「生きる」ことの価値だという観点から、
「面白い人生」についても、
できるだけヒントになるような知見を、後半で言及したい。
――「はじめに」より
引用:ワニブックス
ポイント
- 本書は、「面白さ」がどうやって生まれるのかというメカニズムを考察し、「面白さ」を創り出そうとしている人たちのヒントになることを目的として書かれた。そして、「面白さ」を知り生み出すことが「生きる」ことの価値だという観点から、「面白い人生」についても、ヒントとなるような知見も綴られている。
- 著者は「1人の面白さ」を探すことを提案している。なぜなら、自分一人の「面白さ」の方が、大勢のときの「面白さ」よりも、ずっと大きく長続きするからだ。
- アウトプットする「面白さ」は、インプットする「面白さ」の何十倍も大きい、と著者は述べる。
サマリー
面白いとはどういう意味なのか
私たちがよく使っている言葉の中に「面白い」という言葉がある。
本書の冒頭、「面白い」という言葉は同じでも、それが指す意味は実に幅広いことが伝えられる。
漫才や落語などが「可笑しい」という意味の「面白い」
好きなものや趣味に「夢中になれる」という意味の「面白い」
珍しいとか趣があるという意味での「面白い」
また、悲しいドラマや映画を「面白い」というときもあれば、ジェットコースターのスリルを味わうことに対しても「面白い」という言葉を使う。
そして、作家である著者は、常に、「何が面白いのか」「どうすれば面白がってもらえるのか」を考え、頭を捻って作品を執筆しているという。
本書では、「面白いとはどういう意味なのか」という難題、また「面白く生きる」ことについて、著者の考えが述べられている。
そして、それはデータに基づいた分析でもなく、具体的なノウハウなどがあるものでもないと断言する。
著者は読者に伝える。
「もし、『面白さ』とはこうだ、こういう手順で作れ、面白く生きるにはこうしなさい、面白く生きるコツはこれだ、などと具体的に書かれているものがあったら、まずまちがいなく役に立たないだろう。(中略)あくまでも、あなたの「面白さ」は、あなたしか作れないものだからだ。」
本書は、「面白さ」がどうやって生まれるのかというメカニズムを考察し、「面白さ」を創り出そうとしている人たちのヒントになることを目的として書かれた。
そして、「面白さ」を知り生み出すことが「生きる」ことの価値だという観点から、「面白い人生」についても、ヒントとなるような知見も綴られている。
「生きる」ことは「面白い」のか?
著者は、「面白い人生」と[幸せ」は同じであるという。
しかし、子ども時代に感じた面白さは、友達や家族などの他者に依存している点に問題があると指摘する。