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【最強戦略としての健康経営】

インフォメーション

題名 最強戦略としての健康経営
著者 新井卓二
出版社 同友館
出版日 2022年5月30日
価格 1870円

健康経営について、日経平均採用225銘柄のうち8割が健康経営度調査票に回答し、上場企業全体では1/4強が回答しており、大企業を中心に普及している。そうした状況を踏まえつつ、本書は、健康経営を経営戦略の一つと位置付け、他の様々な経営戦略とも比較し、健康経営の取り組みの現状、健康経営の考え方とイノベーションまでの見据えた効果、効果をえるための具体的な手法についてわかりやすく解説、企業戦略として健康経営を立案するための処方箋を提示する。

引用:同友館

ポイント

  • ここ数年で、健康経営の知名度が上がり、取り組み企業も数倍になり、総合健康リスク度や高ストレス者数、心理的安全性や幸福度等の効果がわかってきた。これらの効果により、「経営戦略として最強なのでは?」と考えたのが、本書を執筆した理由である。

  • 企業が競争優位を持つために、また企業の持続可能性(サステナビリティ)を得るために健康経営を紹介していく。大切な点は、健康経営は目的ではなく手段であるということだ。

  • 企業は、キャリアや技術開発だけではなく、社員が健康で長く働いてもらうための “健康投資”も行わなければならない。そして、その投資や取り組みは、具体的に目に見える形でわかるように、社内外に伝えていかなければならない。そこで、「ウェルネス(健康)キャリア」という新しい考え方となるのだ。

サマリー

健康経営とは

健康経営の定義は複数あるが、本書では、経済産業省の「従業員等の健康管理を経営的視点で考え、戦略的に実践すること」という定義を用いて説明していく。

経済産業省が定義する健康経営の取り組みとは、健康経営度調査の調査票に載っている項目を指す。

2021年度版では「1.経営理念、2.組織体制、3.制度・施策実行、4.評価・改善、5.法令順守・リスクマネジメント」となる。

健康経営は、2014年度から経済産業省主催の顕彰制度が始まったが、当初は取り組み&応募企業もそれほど多くはなく、横並びでの比較が難しい状態だった。

しかし、ここ数年で、健康経営の知名度が上がり、取り組み企業も数倍になり、総合健康リスク度や高ストレス者数、心理的安全性や幸福度等の効果がわかってきた。

これらの効果により、「経営戦略として最強なのでは?」と考えたのが、本書を執筆した理由である。

健康経営の期待される効果について、産業保健のデータでいえば、アプセンティーイズム(absenteeizm:休業等の経済的損失)やプレゼンティーイズム(presennteeizm:出勤しているが100%のパフォーマンスを出せない経済的損失)、ストレスチェック制度の結果である高ストレス者数や総合健康リスク、欠勤率、ヘルスリテラシー等がある。

マネジメントに関わるデータでいえば、株価やブランドロイヤリティー、リクルートにおける内定辞退率の改善、求職応募者数の増加、離職率、モチベーション、ワークエンゲージメント、幸福度、コミュニケーション増加等がある。

これらは、8年経過してわかってきた経営指標なのだ。

戦略としての必要性

企業が競争優位を持つために、また企業の持続可能性(サステナビリティ)を得るために健康経営を紹介していく。

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