【やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ】

インフォメーション
題名 | やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ 科学的に先延ばしをなくす技術 |
著者 | 大平信孝 |
出版社 | かんき出版 |
出版日 | 2021年10月19日 |
価格 | 1,540円(税込) |
やりたいことはあるけれど、それを実現するための行動を起こしていない人は多くいます。
「英語を話せるようになりたい」のに、英語に触れさえしていない。
「体を鍛えて健康になりたい」と、何年もジムを探し続けている。
これは仕事でも同じです、
「早く上司にトラブルの報告をしなきゃ」と思いつつ、夕方になってしまった。
明日が期限の報告書があるのに、気乗りせず手をつけられていない。
こんなことが続き、「だから私はダメなんだ」「いつもギリギリにならないと動けない」「あのとき動いておけばよかった……」と自分を責めている方もいるかもしれません。
しかし、こうなってしまうのは、あなたの性格や能力のせいではありません。
脳が、面倒くさがっているだけなのです。
脳の仕組みを理解し、行動スイッチの入れ方を知れば、誰でも自分を動かすことができるようになります。
よく、「やる気は出ない」という人がいますが、「やる気」は行動した後にしかついてきません。
やる気に頼っていると、永遠に動くことはできないのです。
本書では、アドラー心理学や脳科学に基づいた、「やる気に頼ることなく自分を動かすためのコツ」を豊富なイラストを交えながら紹介します。
引用:かんき出版
ポイント
- 行動できないのは脳のせい。ドーパミンを分泌して「すぐやる人」になろう
- ドーパミンを出すために、とりあえず10秒だけアクションしてみよう
- 「プラス行動」は人生を豊かにする
サマリー
行動できないのは脳のせい
行動できないのはあなたの能力のせいではない
やりたいこと、やらなきゃいけないことはあっても、行動に移せない人は多い。
行動力のない自分はダメだ…
なぜあの時やらなかったんだ…
そうやって自分を責めてしまう人も多いだろう。
しかし、行動できないのはあなたの性格や能力のせいではないのだ。
ではなぜ行動できないのか?それは脳のせいである。
行動できないのは脳のせい
人間の脳はそもそも面倒くさがり屋なのだ。
脳はその性質上、現状維持を好む。これは生命維持のために変化を避けようとすることに起因するのだが、脳のこの性質が私たちが行動を起こすことを抑制するのだ。
逆に脳をうまく行動を起こす方向に転換できれば、行動を起こしやすくなる。
その鍵になるのが「ドーパミン」だ。ドーパミンは分泌されることで行動の原動力となる。
だから「すぐやる人」になるためには、脳内でドーパミンを分泌させる必要があるのだ。
厄介なのが、ドーパミンは行動を起こして初めて分泌されるということだ。
そのため「すぐやる人」になるにはまず行動する必要がある。
行動に初速をつけ、すぐ動けるようになる方法を紹介する。
行動に初速をつける
とりあえず「仮決め・仮行動」
行動に移せない人の中には準備しすぎな人がいる。
失敗したくないから、しっかりと計画を立てて完璧に準備した上で始めたい。
気持ちはわかる。準備も大切だが、その準備はいつ終わるのだろうか。
考えることに時間を使いすぎて、結局行動に移せないのであればなんの意味もない。
そんなときは「仮決め・仮行動」だ。
もし筋トレを始めたいが、どこのジムにするか、はたまた自宅でやるか考えているのであれば、とりあえずウェアに着替えて10回腕立て伏せをしてみよう。
10秒アクション
そもそも「仮決め・仮行動」すら起こせないから困っているんだ…という人もいるだろう。
確かに、行動できない人に対してとりあえず行動してみるよう言っても難しいかもしれない。
そのために有効なのは「10秒アクション」だ。
その名の通り、10秒でできるアクションのことなのだが、ランニングしたいなら「靴を履く」、筋トレしたいなら「ウェアを着る」、このくらいのことだ。
この方法のいいことは失敗が絶対にないことだ。
ランニングで思うように走れなかったり、筋トレがうまくいかないことはあるかもしれないが、この10秒アクションの段階では失敗のしようがない。
集中力が驚くほど続く、「行動ブレーキ」の外し方
「行動ブレーキ」はやりたいことの前段階で邪魔になることを言い、集中力を下げるため注意が必要だ。
一度集中力が下がってしまうとなかなか元には戻らない。
例えば公園でランニングしようと思ったが、いく途中で自転車がパンクしていた。
直すのも面倒で結局公園にはいかず、ランニングもしなかった。
こういった阻害要因はできるだけ排除することが大切なのだが、それはそんなに難しいことではない。
この例えの場合はバスを使う、近所でランニングするといった方法に転換すれば、自転車のパンクという阻害要因は排除できる。
行動マインドのつくり方
「すぐやる人」は動けない人と考え方が違うことが多い。
「すぐやる人」は基本的にポジティブなイメージをもっている。
私にはできると思っているのだ。
これは意外と大事なことで、「できない」「失敗するかも」とネガティブなイメージを持ってしまうと脳は行動を良く背牛始めてしまう。
そのため、考え方を変えてポジティブなイメージを持つことが大切だ。