【起業0年目の教科書】

インフォメーション
| 題名 | 起業0年目の教科書 |
| 著者 | 倉林寛幸 |
| 出版社 | かんき出版 |
| 出版日 | 2024年9月 |
| 価格 | 1,650円(税込) |
起業は準備が10割
著者は歩んだ、借金800万円から年収4000万円のロードマップがわかる
本気で考えている、ぼんやり考えている、会社にとどまる……、すべての人に役に立つ本
この1冊で間違えない!
・起業で成功する人は、起業0年目から まず3000円を稼いでみる
・起業で成功する人は、起業0年目から できる同僚に仕事術を学んでおく
・起業で成功する人は、起業0年目から 準備期間が長い
・起業で成功する人は、起業0年目から 相手に求められているビジネスを選ぶ
・起業で成功する人は、起業0年目から 堂々と定時退社する
・起業で成功する人は、起業0年目から 3年間は生活レベルを上げない
引用:かんき出版
ポイント
- 本書では、起業に成功する人が「起業0年目」にしていることを順序立てて分かりやすく解説している。
- 商品やサービスが売れる仕組みをつくるマーケティングは、起業と切っても切れない関係にある。だからこそ、起業前にマーケティング力を鍛えることが重要だと著者はいう。
- どんなビジネスが失敗しないビジネスなのか。それは、自分がやりたいビジネスではなく「相手から求められるビジネス」である。
サマリー
「起業0年目」最初の一歩
著者は、多くの人と同じように華やかに成功する起業家を夢見て、会社を辞めて起業した。
しかし、順風満帆なスタートとはいかず、起業2年目に取引先とトラブルを起こし、一気にどん底へ転落し5年間地獄の苦しみの中で過ごした経験をもつ。
著者は当時の心境を次のように振り返る。
「起業0年目に何の準備もしないまま起業したので、イバラの道をまっしぐらに進んでしまった気がします」
起業0年目にもっと下地を整えるべきであったと痛感しているからこそ、「起業0年目」にこそしかるべき準備をしておくことを強く勧めている。
本書では、起業に成功する人が「起業0年目」にしていることを順序立てて分かりやすく解説している。
本要約では、起業を志すにあたって必要な心構えと、失敗しないビジネスの作り方を中心に紹介する。
起業の心構え
著者が「起業で成功する人」に共通していることとして、第一にあげた心構えは何か。
それは、「根拠のない自信」をもつことである。
起業するということは、常に目に見えない不安と戦い、全責任を自分で負う必要がある。
著者が主催する起業塾の参加者の中でも、逆境のときも「自分は絶対稼げるはずだ」と信じている人が成功しているというのだ。
また、起業で成功する確率を高めるためには、会社に勤めながら副業することを勧める。
起業を志す人の多くは、会社員であることが嫌になっていることが多いが、会社を辞めることのリスクは想像以上に大きいことを著者は肌で感じている。
だからこそ、副業を起業のための第一歩とするべきだと強調するのだ。
具体的には、ココナラやストアカなどのスキルマーケットで、まずは3000円を稼ぐことを10件こなすことを提案。
金額が小さく見えるかもしれないが、お金をもらえると共に経験を培っているという視点でみると大きな価値があるからだ。
「経験はお金でも買えない永久財産」と著者は説く。
その意味で、「事業計画」を立てるよりも、スキルマーケットで一件でも多くの案件を引き受けるという実践が大事だと述べている。
どんな経験も今後のビジネスの可能性を試すチャンスになるとの思いで、果敢にチャレンジすることを強く勧めているのだ。
マーケティング脳を育てるトレーニング
商品やサービスが売れる仕組みをつくるマーケティングは、起業と切っても切れない関係にある。
だからこそ、起業前にマーケティング力を鍛えることが重要だと著者はいう。
そこで、本書ではマーケティング脳を育てる3つのトレーニングが紹介されている。
1つ目は、「この商品を欲しがるのは誰だろう?」と考えることだ。
日常生活で目にする情報番組や商品について、その商品を欲しがる人はどんな人で、どこにいて、どうやって知ってもらうのかということを考える癖をつけることを勧める。
ポイントは、ゲーム感覚で30秒くらいで考えること、そして自分では買わないものや興味がない商品でトレーニングをすることだという。
2つ目は、お金を払ったときの感情や行動を振り返ること。
自分が買うことを決めるまでに、自分がどんな行動をして、何が決め手になったのかを振り返ることで、人がどんなときにお金を払いたくなるのかが見えてくる。
3つ目は、自社のマーケティング戦略を調べることである。
今勤めている会社で、どの商品をどのように売っているのか、また、売れない理由は何なのか、どうすれば売れるのかという視点で分析を行う。
マーケティング脳は、「なぜ」「どうして」「どうすれば」と疑問を持ち続ける3つのトレーニングを日々繰り返すことで鍛えられていくと、著者は教えている。
