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【LIFE SHIFT (ライフ・シフト)】

インフォメーション

題名 LIFE SHIFT (ライフ・シフト)
著者 リンダ・グラットン著/アンドリュー・スコット著/池村 千秋訳
出版社 東洋経済新報社
出版日 2016年10月
価格 1,980円(税込)

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。
働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。
目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。

みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という
3つのステージを生きた時代は終わった。

では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。
その一つの答えが本書にある。

100歳時代の戦略的人生設計書。

引用:東洋経済新報社

ポイント

  • 私たちの平均寿命は大幅に伸びており、今先進国で生まれる子どもは50%を上回る確率で105歳まで生きている。平均寿命は過去200年間、10年に2年以上のペースで延び続けているのだ。

  • これまでの生き方を「3ステージの人生」といい、教育→仕事→引退というステップで人生を歩むことであるが、これを100年の人生で機能させると、2番目の仕事のステージを長くする以外にない。そこで、3ステージの人生に代わり、新しく登場するのが「マルチステージの人生」だ。

  • 自分はどのような人間なのか、また自分の人生をどのように組み立てたいか、自分のアイデンティティと価値観をどのようにして人生に反映させるのかを、一人ひとりが真剣に考えなくてはならないだろう。

サマリー

100年ライフ

私たちの人生は、これまでより長く生きることになる。

平均して、親の世代より長く、祖父母の世代に比べたらもっと長く、そして、私たちの子どもや孫の世代は、さらに長く生きるだろう。

平均寿命は大幅に伸びており、今先進国で生まれる子どもは50%を上回る確率で105歳まで生きている。

 平均寿命は過去200年間、10年に2年以上のペースで延び続けているのだ。

おそらく、非常に多くの人が長い人生を送るようになり、それが個人の生き方、さらには社会と企業の仕組みに大きな影響を及ぼすと考える。

なぜなら、長寿化が進めば人生の時間が大きく増えるからだ。

人生100年とするなら、一生涯は87万6000時間になり、この膨大な時間を私たちはどのように使うのだろうか。

長寿社会になれば様々な変化が起こり、新しい時間の概念が生まれるだろう。

100年ライフで何が変わるのか?

長寿化時代に人生のあり方は根本から大きく変わる。

これまで、グローバル化とテクノロジーの進化が少しずつ確実に私たちの生活を変えてきたように、長寿化も人々の

生き方を大きく変えるのである。

100年以上生きる時代は多くの変化が必要とされるため、私たちの人生が今後どのように変わっていくのか考えてみよう。

◆ 70代、さらには80代まで働く

100歳まで生きるとして、勤労時代に毎年所得の約10%を貯蓄し、引退後は最終所得の50%相当の資金で毎年暮らしたいと考える場合、80歳まで働くことが求められる。

 70代、もしくは80代まで働かなくてはならないのが厳然たる事実なのである。

◆新しい職種とスキルが登場する

これからの数十年で労働市場に存在する職種は大きく入れ替わり、新しい職種が出現する。

世界で多く雇用されていた農業と家事サービスの職種が大きく減り、オフィス労働者の割合が大幅に上昇する。

ほぼ全ての仕事がロボットと人工知能によって代替され補完されるので、事務、管理業務、セールスとマーケティングマネジメントなどの業種がその影響を受けるだろう。

昔は 20代で知識とスキルを身につけ、その後は知識とスキルの本格的な再投資をしなくても生き抜くことができた。

だが、労働市場が急激に変化する中、70代、80代まで働くとなれば手持ちの知識に磨きをかけるだけでは最後まで生産性を保てない。

時間を取って、学び直しとスキルの再構築に投資する必要があるのだ。

◆人生をマルチステージ化する

これまでの生き方を「3ステージの人生」といい、教育→仕事→引退というステップで人生を歩むことである。

これを100年の人生で機能させると、2番目の仕事のステージを長くする以外にないが、それでは金銭面の問題が解決しても、それ以外の重要な要素は置き去りになるのだ。

そこで、3ステージの人生に代わり、新しく登場するのが「マルチステージの人生」だ。

たとえば、生涯に2つ、もしくは3つのキャリアを持つようになる。

まず、金銭面を最も重視して長時間労働を行ない、次に家族とのバランスを優先させたり、社会への貢献を軸に生活を組み立てたりと移行していくのだ。

◆若々しく生きる

これまで寿命が延びるということは老いて生きる期間が長くなることだと思われてきたが、その常識は変わり、若々しく生きる期間が長くなるだろう。

その変化は以下の3つである。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

大学で教育学を学んだ後、心理学にも興味を持ち、再び大学へ入学。
卒業後、心理カウンセラー(民間)の資格を取得して、地元の病院へ就職。
以後30年以上、さまざまな病院で医療従事者として勤務。
2023年、サマリーオンラインに参画。累計100記事以上の要約記事を制作。
「本で人生を変えてもらいたい」との想いで精進中。

好きな本:
『道をひらく(松下幸之助/PHP研究所)』
『私の生活流儀(本多静六/実業之日本社)』
『逆境を越えてゆく者へ(新渡戸 稲造/実業之日本社)』

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