【男の子の育て方】

インフォメーション
題名 | 男の子の育て方 |
著者 | 諸富 祥彦 |
出版社 | WAVE出版 |
出版日 | 2009年12月 |
価格 | 1,430円(税込) |
最高に楽しくて、愛に満ちた子育て
「結婚できる」「就職できる」男に育てるには、乳幼児期+小学校時代の親の接し方がとても大切。
◎どんなに成績が良くても男子校はおすすめできない
◎「お手伝い」を必ずさせる
◎0~6歳のラブラブ期が超重要
◎母親は家の中で見綺麗にすること
◎「ほめる子育て」から「とても喜ぶ子育て」へ
引用:WAVE出版
ポイント
- 著者が、特に「男の子の子育て」で実感していることがある。「子どもは、宇宙からお母さん、お父さんに贈られてきた大切なプレゼントであり、また、親として、人間としての学びと成長の機会を与えてくれる大きな課題、宿題である」ということだ。
- 「男の子のしつけ」をするときに、母親に守ってほしいこととして次の3つを提案する。親が何でも肩代わりしない、子どもに自分の失敗の責任をとらせる、解決方法を自分で考えさせるの3つだ。
- 「男の子を、まっとうに就職して働き、結婚できる「一人前」に成長させるために、親がすべきこと。それは『家事のお手伝いをさせること』なのです。」
サマリー
男の子の「しつけ」の基本
男の子の「自信」を育てるもの
著者は、20数年間、教育カウンセラーとして、学校や児童相談所などで子どもや親の悩みに耳を傾け、現在は明治大学の教授として心理学を教えている。
そのような経験をもつ著者が、特に「男の子の子育て」で実感していることがある。
「子どもは、宇宙からお母さん、お父さんに贈られてきた大切なプレゼントであり、また、親として、人間としての学びと成長の機会を与えてくれる大きな課題、宿題である」
ということだ。
たしかに、男の子は、小さい頃から絶えず忙しく動き回るので目が離せず、兄弟ゲンカも驚くほど激しくなる。
著者が関わってきた子どもたちの中でも、不登校や引きこもりになると女の子よりはるかに立ち直りが悪く、いじめで心を閉ざすと何も言ってくれないことも多いそうだ。
多くの母親にとって「男の子は悩みのタネ」で、女の子にくらべてはるかに子育てが難しいと感じている。
著者は、子育てには以下の3つのステージがあると考える。
①ラブラブ期…0歳から6歳くらいまでの乳幼児期
②しつけ期…6歳から12歳くらいまでの児童期(小学生時代)
③見守り期…10歳から12歳以降、18歳くらいまでの思春期(小学校高学年から大学生くらいまで)
特に男の子の子育てで最も重要なことの1つは、①のラブラブ期に、主に母親から「これでもか」というくらい惜しみない愛情を受けることだと伝える。
その愛情を受け続けることで、心の中に「いざとなれば、お母さんがいる」という安心感ができる。
それが土台となって、さまざまなことにチャレンジし、失敗しても自分は大丈夫、「自分は頑張れる人間だ」という自信(自己肯定感)を持つことができるというのだ。
そして、この自信こそ、男の子の一生を決める心の基盤になっていくと教えている。
「しつけ」モード、 「見守り」モードへのギアチェンジ
著者は、子どもが小学校に入ってからの5〜6年間は、①「ラブラブ期」の雰囲気をキープしながらも、「しつけ」モードにギアチェンジすべき時期だと伝える。
「男の子のしつけ」をするときに、母親に守ってほしいこととして次の3つを提案する。
・親が何でも肩代わりしない
・子どもに自分の失敗の責任をとらせる
・解決方法を自分で考えさせる