【イラストでわかる シーン別 HSPにはこう見えている】

インフォメーション
| 題名 | イラストでわかる シーン別 HSPにはこう見えている |
| 著者 | 時田 ひさ子 |
| 出版社 | 秀和システム |
| 出版日 | 2024年7月 |
| 価格 | 1,540円(税込) |
HSPの人は、感受性や洞察力も高く豊かな才能を持っている反面、人とうまくつきあうことが苦手で、豊かな才能をうまく活かせていないケースが多くあります。本書は、イラストをまじえながら「職場」「対人関係」「恋愛・結婚」の3つのシーンを、HSPの方と周りの人々のそれぞれの視点でわかりやすく解説します。「仕事を一人で抱える」「怒ってもいい場面で怒れない」など、HSPの考え方を理解することで、豊かな才能をうまく活かせるようになります!
引用:秀和システム
ポイント
- HSPは5人に1人と言われている。HSPも周囲の人もお互いに理解を深め、歩み寄ることが大事だ。
- HSPは非常に共感力が高いので極端に感動したり落ち込み過ぎたりすることがある。冷静さを取り戻すにはその場を離れたり、深呼吸をすることを勧める。
- 過剰に謙遜することも多いHSPは、かえって卑屈に見えてしまうことがある。褒められたり好意を示されたときは素直に受け止めて、喜んで良いことだと理解することが大切だ。
サマリー
音声で聴く
HSPとは?
「Highly Sensitive Person」の略で、「非常に感受性の高い人」端的に言うと「繊細な人」という意味だ。
世の中では、大体5人に1人がHSPと言われている。
HSPを特徴づける4種類の敏感さ「DOES」が提唱されているので紹介しよう。
「D」=Depth of processing(処理の深さ)
あらゆることを深く思考する一方で、周りから考えすぎだと思われることが多い。
「O」=Overstimulation(刺激に対する反応の過敏さ・高ぶりやすさ)
楽しい時に人一倍気分が上がる一方で、同じくらい緊張したり落ち込みやすい。
「E」=Empathy and emotional responsiveness(共感力・感情反応の強さ)
周囲の感情への共感力が非常に高く、極端に感動したり涙したりする。
「S」=Sensitivity to subtleties(感覚の鋭敏さ)
誰も気づかないような小さなことにも気づき、それを気にする。
これらの特徴に全て当てはまる人はHSPである可能性が十分ある。
また、周りに当てはまる人も思い浮かぶかもしれない。
実際、5人に1人と言われているようにHSPはそれほど珍しくないと言える。
著者は、本書がHSP本人と周囲の方々がお互いに理解を深め支え合って、より良い生活を送るためのきっかけとなることを願っている。
職場でのHSP
頼まれたら断れない
HSPが職場で挙げる悩みの1つだ。
周りの人から頼まれると、自分が忙しくても相手の都合を優先的に考え、相手の大変そうな様子から断ったら嫌われるのでは・・・と不安を抱いてしまう。
もしHSPに頼み事をするときは、本人が担当している仕事の進捗具合を考慮して、頼み事の重要度や優先度を説明するとキャパオーバーにならず仕事が進められるだろう。
他人の感情に同調しすぎる
人間の脳には他者への共感を司る神経細胞「ミラーニューロン」がある。
HSPはミラーニューロンの働きが普通よりも強いと考えられている。
例えば、職場で上司に怒られている人よりも近くにいるHSPの方が落ち込んだり、元気がなくなってしまったりする。
これは、共感力がずば抜けて強く、他者に対しての出来事でも自分ごとのように感情が動いてしまうからだ。
そもそも、HSPがその場にいるかどうかよりも他の人がいる環境で叱ることを避けるべきで「上手な叱り方」で大切にされることの1つである。
もし、あなたがHSPでそのような状況になったら、トイレに行くなどして席を外すことが賢明だ。
ゆっくり呼吸をすると、冷静さを取り戻しやすくなるのでおすすめだ。
人付き合いで疲れてしまうHSP
雑談が苦手
HSPは、ライトな会話が苦手でノリや笑いで済ませられず、上手い会話が出来ないと自己嫌悪に陥ることがある。
意味や目的のある深い会話を望み、政治や人生などを深く話し合いたいと考えている。
HSPが深く難しい話を始めた際は、ライトな方へやんわり誘導したり他の話題に変えることを勧める。
また、あなたがHSPの場合は笑顔で相槌を打ちながら聞き役に徹するか、会話の上手い人の真似をすると良い。
過剰に謙遜して気を遣わせる
多くのHSPは、仕事で褒められたり異性からの好意に対して「私なんて、、、」となりがちだ。
自分に自信がなかったり価値がないと思い込んでいたりして謙遜の態度が卑屈に見えてしまうことがよくある。
相手が褒めてくれたり好意を寄せてくれるのは喜んで良いことでデメリットは一つもない。
行き過ぎた謙遜や卑下をするとその相手や好意を否定することになる。
素直に喜んで受け止めることが大事だと理解することが大切だ。
