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【ポトスライムの舟】

読むのに必要な時間 約 3 分

目次

インフォメーション

題名ポトスライムの舟
著者津村 記久子
出版社講談社
出版日2011年4月
価格605円(税込)

登場人物

ナガセ
 主人公。工場で働いている。

ヨシカ
 ナガセの友人で、奈良でカフェを営んでいる。

そよ乃
 ナガセの友人。早くに結婚し、夫や子どもと共に神戸に住んでいる。

りつ子
 ナガセの友人。一人娘を育てているが、夫との関係に悩んでいる。

あらすじ

※一部、ネタバレを含みます。

※本記事は要約記事ではなく、自身の言葉であらすじ及び感想を書いたものです。

世界一周旅行のポスター

新卒で入った会社を上司からのパワハラで辞め、工場勤務と友人のカフェの手伝いなどをしているナガセ。

ある時、職場に貼ってあった世界一周クルージング旅行のポスターを見つけ、そこに書いてあった費用163万円が、現在の自分の年収と同じであることに気づく。

そこからナガセは世界一周旅行を夢見て、節約を始める。

ナガセの友人たち

ナガセにはそれぞれ、ヨシカ、そよ乃、りつ子という友人がいる。

工場で働くナガセ、会社員を経て、念願のカフェを開いたヨシカ、大学卒業後すぐに結婚して二人の子どもがいるそよ乃、数年勤めた後、専業主婦となり娘を育てるりつ子。

就職、結婚とそれぞれの道を選んだことで、多種多様な幸せ(あるいは不幸せ)の形が浮かび上がる。

久しぶりに4人で集まったある時、そよ乃の何気ない一言でその場の空気が少し重くなった。

そしてその後、りつ子が娘を連れてナガセの実家を訪れる。

りつ子との共同生活

りつ子は夫からのモラハラに悩んでいた。

ある時、りつ子の夫が「なぜ娘を作ったのかわからない」と言ったのをきっかけに、りつ子は家を出た。

諸々のことが落ち着くまで家に泊めて欲しいというのがりつ子の頼みだった。

ポトスライム

離婚に向けて、りつ子は仕事を探し始めるのだが、なかなか正社員の仕事が決まらない。

その間、ナガセやナガセの母親はりつ子の娘の面倒を見る。

あるとき、ナガセはりつ子の娘と一緒にポトスライムの水差しの世話をする。

二人がこの家を去ることが決まったら、その時にはお土産に持たせようと思ったのだ。

体調不良のナガセ

りつ子たちが家を出た後、ナガセは酷い喉風邪を引いてしまう。

何日も仕事を休む中で、ナガセは色々なことを考えていた。

ナガセはふと、同じラインで働く岡田さんがやけにりつ子の話を聞きたがっていたことを思い出す。

彼女もまた、夫との仲に悩んでいるのだろうか。

そんなことを考えているうちにナガセは自身が行きたいと思っていたクルージング旅行についても考えるようになっていた。

世界一周旅行のゆくえ

久し振りに職場へと顔を出したナガセはたまたま岡田さんと会い、仕事終わりにカフェに行こうと誘われる。

一時は離婚も考えていた岡田さんだったが、息子たちが成人するまでは頑張ると決めたようだった。

ナガセもクルージング旅行の資料請求をしようと考える。

ナガセの人生はこれからもゆるやかに続いていくのだ。

ライターのコメント

『生きるための薄給を稼いで、小銭で生命を維持している。

そうでありながら、工場でのすべての時間を、世界一周という行為に換金することもできる。(本文より)』

という言葉が非常に印象的だった本作は、第140回芥川賞受賞作にも選ばれた著者の代表作である。

全体的に淡々と進み、登場人物の名前もカタカナ表記でどこかひょうひょうとしたものを感じる。

結局、世界一周旅行という目標は達成されなかったが、それもまた現実だと感じた。

学生時代に一度だけこの本を読んだことがあったのだが、その時にはピンとこなかった「社会人女性の難しさ」が分かるようになり、「ワーキングプア」や「仕事と幸せのバランス」がテーマの作品だと思った。

『ポースケ』は本作の続編にあたるが、ナガセが手伝っていた友人のカフェが舞台となる。

こちらも是非チェックしていただきたい。

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