【2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全】

インフォメーション
題名 | 2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全 |
著者 | 堀江貴文 |
出版社 | 徳間書店 |
出版日 | 2023年7月 |
価格 | 1,540円(税込) |
恐れるか。楽しむか。
未来を知れば、希望が湧く!
ホリエモン、本気の未来予測!
「AIの爆発的進化で、ついにシンギュラリティが来た。この5年で『社会』の在り方は様変わりし、10年後には『人間』の定義も変わる。それを怖いと取るか、楽しみと取るか――。まずは未来を知ることだ」(著者)
日本経済・資産形成・社会保障・老後問題・AI・メタバース・通信技術・エネルギー問題・ビジネス・働き方・産業・犯罪etc
私たちの暮らしに直結する58トピックを完全網羅!
■目次
Chapter1 AI
シンギュラリティ到来。恐れるのか、それとも楽しむのか
・ついに「ドラえもん」が誕生した!
・AIは人間を侵食するのか
・あなたの「個性」が増殖する
・亡くなった人が甦る
・AIデスクワーク元年
ほか
Chapter2 お金・経済
史上空前の人口減、少子高齢化。あなたがいまやるべきことは?
・円安は続き、円安が起爆剤になる
・がん保険料は大幅に値上がりする
・投資形成の鉄則
・銀行が見境ない営業をはじめる
・中国人は二束三文の土地も買っていく
ほか
Chapter3 仕事・暮らし
あらゆる局面でパラダイムシフトが起きる。本質を見抜け
・タイパ格差が拡がる
・満員電車は不滅だ
・オフラインが最強という新常識
・老人の定義が変わる
・全国3万の橋が一気に崩れる
ほか
Chapter4 産業
スケールするもの、縮小するもの。その明暗を読み解け
・日本の産業は三極化する
・「会話」が付加価値になる
・自動車界の日本包囲網が加速する
・ガラケーで起きた惨劇が繰り返される
・電気代値下げのキーマンは外資
ほか
Chapter5 テクノロジー
すべての常識が覆される。未来は希望と興奮に満ちている
・廃れるメタバース
・「人工の太陽」がいよいよ稼働する
・通信の破壊的革命
・人工冬眠の現実味
・健康寿命がさらに延びる
ほか
引用:徳間書店
ポイント
- 「AIはいまシンギュラリティに達しつつある。人類の知能をいよいよ人工知能が超えるのだ。私たちは人類史に残る転換点に立っている。世界は拡張し、爆発し、あらたな次元を切り開く」
- 著者は、「ChatGPT」こそ、あんなことも、こんなことも、ふしぎなポケットで叶えてくれるドラえもんだという。ChatGPTは、米企業オープンエーアイが開発した、対話型AI(人工知能)によるチャットサービスで、あらゆる分野において膨大な知識を持つ。
- 「人間ひとりひとりに個性があるように、ChatGPTも時と場合に応じた個性を獲得できるのか――。答えはイエスだ。その実現は刻一刻と近づいている」
サマリー
10年後の未来予測大全
著者は、本書で誰もが予測できないはずの10年後の未来予測を試みる。
「本質は未来から導かれる」と考えるからこそ、未来に目を凝らすのだ。
著者は綴る。
「AIはいまシンギュラリティに達しつつある。人類の知能をいよいよ人工知能が超えるのだ。私たちは人類史に残る転換点に立っている。世界は拡張し、爆発し、あらたな次元を切り開く」
シンギュラリティとは、AI(人工知能)が急激に進化し、人間の知能を超える瞬間を指す。
これは、何十年も何百年も先のことではなく、”10年後の未来予測”の根幹になる事実である。
テクノロジーの進化は、ビジネスやライフスタイル、価値観、その全てを更新していく。
そして、これからの激変に適応できなければ、生き残ることはできないと警鐘を鳴らしているのだ。
本書には、AIやその他のテクノロジー、お金、経済、ビジネス、働き方、社会情勢、ライフスタイルなど、幅広いジャンルにわたる58トピックの未来予測が記されている。
その1つひとつが本来ならば本1冊の文量を費やすほどの重要な事柄ではあるというが、本書では未来の輪郭を示すために、要点を絞り完結にまとめられている。
まさに未来予測大全というべき内容だ。
本要約では、主に生成AI(人工知能)の進化がもたらすことについて紹介する。
AI シンギュラリティ到来
ついに「ドラえもん」が誕生した!
著者は、「ChatGPT」こそ、あんなことも、こんなことも、ふしぎなポケットで叶えてくれるドラえもんだという。
ChatGPTは、米企業オープンエーアイが開発した、対話型AI(人工知能)によるチャットサービスで、あらゆる分野において膨大な知識を持つ。
さらに、「倫理観」を備えているので、差別を煽るような質問や、犯罪に悪用できそうな質問は受け付けず諫めてくるという。
一方で、「宿題をしたくない」というような、ぼやきに対しては、その気持ちに共感しながら、宿題の意義を説き、やる気を出すための秘訣を教え励ましてくれるのだ。
だから、著者はChatGPTのことを「いつでもどこでもそばにいて、特異な能力でこちらを助けてくれる、まさにドラえもん」と表現するのである。
そして、このドラえもんの登場は、シンギュラリティの到来を意味すると指摘。
AI(人工知能)が人類の知能を超える転換点であるシンギュラリティは、かつての予測だと2045年あたりと見込まれていたようだが、20年も早くその時代が訪れているのだ。
あなたの「個性」が増殖する
ChatGPTは、すでに著者自身の業務の一端を担っているが、まだ万全ではないという。
著者が考えるGPTが真のシンギュラリティを果たすうえで最後にして最大の壁と考えるのが「個性」だ。
著者は伝える。
「人間ひとりひとりに個性があるように、ChatGPTも時と場合に応じた個性を獲得できるのか――。答えはイエスだ。その実現は刻一刻と近づいている」
その理由は、最新のChatGPTでは個別学習が可能になったことを挙げる。
つまり、それぞれのユーザーがそのアカウントごとにGPTにデータを記憶させることができ、自分好みのChatGPTにカスタムできるということだ。
現在のChatGPTの記憶力は2万5000字程度のため限定的ではあるが、その記憶力は近いうちに飛躍的に増強されると考える著者の目には、次のような未来が見えている。
「あなたの履歴書や日記やメール文、さらに仕事がらみで作成した各種資料、そういったものを手当たり次第アップすることで、ChatGPTにあなたの個性を植え付けられる。つまりあなたの分身をつくれる。私は私で 「AI堀江貴文」をつくれるのである」
そして、そのAI堀江貴文がいつしか取材も講演も執筆もすべてこなし、著者はバカンスを楽しむという未来が近くまで来ているとまで感じているのだ。
AIデスクワーク元年
現在、知的労働や事務作業を職業にするホワイトカラーは日本の全労働者の半数以上を占めているが、著者は次のように言い切る。
「今後、そのホワイトカラーの9割がAIによっていまの職をうしなうだろう。徐々にではない。一気に失っていく 」