【「最強!」のニーチェ入門】
題名 | 「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学 |
著者 | 飲茶 |
出版社 | 河出書房新書 |
出版日 | 2020年11月 |
価格 | 792円(税込) |
誰よりも楽しく、わかりやすく哲学を伝えてくれる飲茶が鉄板「ニーチェ」に挑む意欲作。孤独、将来への不安、世間とのズレ……不条理な世界に疑問を感じるあなたに。心に響く哲学入門書!
引用:河出書房新書
ポイント
- 哲学を学ぶと、自分が信じている常識が打ち砕かれ、「絶望」する。その次に、「だからこそ常識にとらわれず自分の頭で考えて、積極的に前向いて生きていこう」、そう思えるようになる。
- 僕たちは、漫画やドラマの主人公ではない。人間は、そんな夢のような存在じゃなく「現実の存在」なんだ。
- 「本質がある」「意味がある」という前提で物事を考えることが必ずしも良いこととは限らないよ。
サマリー
はじめに
ニーチェは、哲学入門書の題材において必ずウケる「鉄板」のネタである。
ニーチェが使う哲学用語のインパクトがとても強く、みんなの目を引くからだ。
「神は死んだ!」「奴隷道徳!」「力への意志!」「超人思想!」「永劫回帰!」
語感だけでなく、現代人の生き方指南や人生論に直結する内容でもある。
本書を通してニーチェの哲学の面白さを、あなたに「伝える」ことができれば「幸い」である。
哲学ってなに?
哲学って何の役にたつの?
生徒:哲学を学ぶ前に心構えとして、哲学が何の役に立つのか教えてください。
例えば、嫌な上司を論破できる技が身につくとか。
先生:そういう意味で言ったら、哲学はあまり役には立たないかも。
特別な技術が身に付くわけではないし。
先生:でも、少なくとも「生き方は変わる」と思うよ。
まず、自分が信じている常識が打ち砕かれ、「絶望」する。
その次に、「だからこそ常識にとらわれず自分の頭で考えて、積極的に前向いて生きていこう」、そう思えるようになる。
いろいろな哲学の中でも、特にニーチェの哲学を学ぶと、そういう「前向きな生き方」が身につくんだ。
そういう効果があるからこそ、ニーチェは歴史に埋もれず現代でも読み継がれているんだよ。
生徒:前向きな生き方…。それはとても興味がありますね。