【ChatGPT時代の文系AI人材になる】
インフォメーション
題名 | ChatGPT時代の文系AI人材になる |
著者 | 野口 竜司 |
出版社 | 東洋経済新報社 |
出版日 | 2023年10月4日 |
価格 | 1,760円(税込) |
ジブンの得意×AIを操るチカラ
=GPT時代の知的生産術
ChatGPT時代のAIは「ことばで動く」ので、文系人材でも自由自在に操ることができます。
自分の得意なこと、専門分野にAIを活かして、知的生産力をアップしよう。
本書で解説しているのは、ChatGPTの仕組みや使い方だけではありません。
ChatGPTが引き起こした知的生産革命にどう対応するのか?
自身のスキル向上をどう図るか? その具体的な方法を解説しています。
引用:東洋経済新報社
ポイント
- 「本格的なAI社会」の開幕を告げるビックバンが、今、我々の目の前で起こっている。
- 今のAIがすでに非常に高いレベルの能力をもっていることを考えると、この進展は驚異的である。
- 人間の知的生産タスクは、大きく分けて「業務タスク」と「対話タスク」の2つに分けられる。
サマリー
はじめに
この本では、ChatGPT時代に必要となる知識・スキルを体系立てて、「AIを操る7つのチカラ」として整理をしている。
①AI活用マインド
②AI基本理解力
③AI仕組み理解力
④AI事例収集力
⑤AI企画力
⑥AIプロンプト力
⑦AIマネジメント力
この「AIを操る7つのチカラ」は、特定の専門職の方ではなく、すべてのビジネスパーソンや学生の皆様にぜひご習得いただきたいと思っている。
この本を通して、多くの方に、本格的なAI時代をしっかりと生き抜くヒントを提供できればと思う。
世界中を驚かせた「ChatGPT」
第4次AIブーム
2022年11月、新型AI「ChatGPT」が登場し、世界は一変した。従来のAIを超越するその性能は、人々を即座に魅了し、大きな熱狂を引き起こした。
世界中の企業はこのAIの動きに注目を寄せ、自社の事業やサービスに活用しようとする取り組みが始まった。そして、私たちの日常でもAIについて語られることが多くなった。
これらの状況から、「ChatGPT」が生み出した社会的な影響力の大きさがわかる。
以前、ディープラーニングの技術が第3次AIブームをもたらしたことはよく知られているが、そのときでもAIが日常的に話題に上ることはあまりなかった。
しかし、「ChatGPT」の出現以降、企業だけでなく学校や家庭でもAIについて話されることが増えたのは、皆さんも感じていることではないだろうか。
専門家の間でも様々な意見があるが、「第4次AIブーム」が到来したと言っても過言ではない。
さらにこれは一時的なブームを超え、AIが社会や日常生活にしっかりと根付いていく大きな動きを示している。
「本格的なAI社会」の開幕を告げるビックバンが、今、我々の目の前で起こっているのである。
ChatGPTが突破した「ヤバい知的レベル」
ChatGPTがあっという間に世界にその名を轟かせたのは、その「ヤバい知的レベル」が主な理由である。
この驚くべきAIは、フツウなら教育を受けた人間にしかできないとされる様々な「知的生産」を、広い範囲でかつ驚異的な精度で手軽にこなす。
たとえば、ホワイトカラーの仕事で見られる、判断力が必要な知的タスクを、ChatGPTは楽々とこなす。
また教師のように人々に知識を教えたり、質問に対して適切な回答を生成したりすることも得意である。
更には、弁護士、会計士、医師など、専門的な知識が必須のタスクも見事に処理する。
ChatGPTが誤情報を提供することに対する懸念もあるものの「AIへの指令(プロンプト)」の工夫やウェブ検索の活用により、これを最小限に押さえることができる。
私自身もChatGPTを多くのタスクに活用しているが、「苦手なこと」を見つけるほうが困難なほど、ChatGPTは「ヤバい知的レベル」をすでにもっており、そのレベルは今後さらに上昇することが予想される。
AIが人類全体の知能を凌駕する「シンギュラリティ」の時代が近づいているとされているが、ChatGPTの登場により、その実現は現実的で近いものとなった。
今のAIがすでに非常に高いレベルの能力をもっていることを考えると、この進展は驚異的である。