【すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人】
インフォメーション
題名 | すぐ「決めつける」バカ、まず「受けとめる」知的な人 |
著者 | 安達 裕哉 |
出版社 | 日本実業出版社 |
出版日 | 2019年2月7日 |
価格 | 1,540円(税込) |
ビジネスパーソンに人気のサイト「Books&Apps」運営者で何本ものバズる記事を生み出しているブロガーでもある著者が、「バカな振る舞いをする人の傾向と対策」、そして「自分がそうならいための方法」を行動経済学、心理学をもとに教えます!
引用:日本実業出版社
ポイント
- 心理学の「確証バイアス」によると、人は「信念を否定される」「反証を出される」と、情報を意図的、無意識的によらず、シャットアウトする傾向がある。この「情報シャットアウト」の正体こそが、「バカ」の本質である。
- トップが率先して積極的に間違いを認め、間違うことが学習と改善につながる貴重な機会である、と認識する風土を作り出す必要がある。
- 多くのビジネスパーソンが悩む「対人関係の歪みの原因」は、「認識の違い」によるものである。
サマリー
「バカ」は考え方の属性
東京大学の名誉教授で、解剖学者である養老孟司の『バカの壁』には、次のような趣旨のことが書いてある。
「バカ」というのは「与えられた情報に対する姿勢」の問題である。自分の知りたくないことに対しては、自主的に情報を遮断してしまうことが、「バカの壁」なのだと。
以前の著者は、「相手が何を考えているかわかろうとせずに、相手を『バカ』と決めつけ遮断していた」が、これこそバカな振る舞いであったと気づいた。
それ以降、相手の発言の真意を必ず確かめるようにした。
すると、あらゆる人は「自分の見えている世界の中では合理的な選択をしている」ことがわかり、「バカ」は人の属性ではなく、考え方の属性であることを知った。
「バカに見える」発言も、その裏には素晴らしいアイデアや、熱い思い、強烈な体験などがあり、決して軽んじてはならないのだ。
本書は、著者が体験した「バカな振る舞い」に関してのエピソードを集めたものである。
その中に見える「バカ」の原因がわかれば、対人関係に不条理を感じることがほとんどなくなり、どんな人とも、ある程度、歩み寄れるようになるであろう。