【復職後再発率ゼロの心療内科の先生に 「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました】
インフォメーション
題名 | 復職後再発率ゼロの心療内科の先生に 「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました |
著者 | 亀廣聡/夏川立也 |
出版社 | 日本実業出版社 |
出版日 | 2020年6月 |
価格 | 1,540円(税込) |
「こころの病気」のことが実際の心療内科のクリニックを受診するような感覚で、「うつの正体」や「いかに薬に頼らず、うつを治すか」をはじめよくわかる本。「うつはこころの骨折」「抑うつ状態のうち薬が効くのは1種類だけ」など目からウロコの話ばかり
引用:日本実業出版社
ポイント
- 本書は、物語形式で、心療内科を受診することになった27歳のOL「晴野ひなた」が、「こころの病気」や「うつ病」、「いかに、うつを治すか」などについて学びながら回復していくプロセスをわかりやすくリアルに伝えるものだ。
- そもそも、一般の心療内科で処方される「抗うつ薬」は、主な6種類の中の1つである「大うつ病」にしか効かない。それなのに、多くの心療内科では、「大うつ病」以外の5種類(双極性障害、抑うつ体験反応、症候性よくうつ状態、薬剤性抑うつ状態)の「抑うつ状態」だけにフォーカスし「抗うつ剤」を処方されてしまっているというのだ。
- 本書をきっかけに”薬に頼らない治療”に対して、1人でも多くの方に興味を持ってもらえたら幸いだ。
サマリー
ようこそ心療内科の世界へ
こころの病気は、あなた自身にも、あなたの周りにいる大切な人たちにも、誰にでも起こりうることだ。
本書は、物語形式で、心療内科を受診することになった27歳のOL「晴野ひなた」が、「こころの病気」や「うつ病」、「いかに、うつを治すか」などについて学びながら回復していくプロセスをわかりやすくリアルに伝えるものだ。
病気への理解をはじめ、医学的見地にもとづいた呼吸法、生活指導、認知行動療法などを通じて、薬に頼らず、うつを治す」ということを知ることができる。
実際に患者になった気持ちで読み進めてほしい。
復職後再発率ゼロの心療内科
晴野ひなたは、通勤中の満員電車で気分が悪くなり、途中下車した駅のホームでしゃがみこんだ。
そこで出会ったのが、心療内科「ボーボット・メディカル・クリニック」の院長の亀廣(かめひろ)だ。
ひなたは、心の中で亀廣先生を亀仙人と名づけ、迷いながらも、意を決して心療内科のドアを開いた。
亀仙人のクリニックは、リワーク(復職)支援専門の心療内科だった。
一般的に心療内科にかかり復職したとしても、約半数が5年以内に再発してしまう。
しかし、亀仙人のクリニックは、「再発率0%」というのだ。
しかも、「薬に頼らないワークプログラム」がクリニックの治療法である。
亀仙人の説明によると、そもそも、一般の心療内科で処方される「抗うつ薬」は、主な6種類の中の1つである「大うつ病」にしか効かない。
それなのに、多くの心療内科では、「大うつ病」以外の5種類(双極性障害、抑うつ体験反応、症候性よくうつ状態、薬剤性抑うつ状態)の「抑うつ状態」だけにフォーカスし「抗うつ剤」を処方されてしまっているというのだ。
双極性障害ってなに?
亀仙人は、双極性障害の77%が最初に「うつ病」などと間違った診断をされていることを伝え、どんな病気か教えてくれた。
双極性障害は、一般に『躁うつ病』と呼ばれる病気だ。