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【博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ】

インフォメーション

題名 博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ
著者 ひきたよしあき
出版社 かんき出版
出版日 2018年3月
価格 1,430円(税込)

 

「何から書いていいのかわからない」「どう書けば伝わるのかわからない」という、文章に関する悩みを解決するコツが満載!

企画書、提案書、メール、エントリーシート、SNS……。仕事でも、プライベートでも短い文章を書く機会は多いもの。しかし、限られた字数のなかで読み手に伝わる文章を書くのはなかなか難しいものです。また、SNSが発達するにつれ、炎上、クレーム、批判を恐れるあまり、あえて言いたいことをぼかし、曖昧に伝える文章も増えています。こういった迷いが生じると、文章は長くなり、どんどん伝わりにくくなってしまいます。
本書は、博報堂でスピーチライター、コピーライターとして活躍するかたわら、大学などで「言葉の持つ力」について教えている、言葉のスペシャリストが、短くても伝わる、そして読み手に「面白い!」と思わせる文章の書き方を、ていねいに解説していきます。

引用:かんき出版

ポイント

  • ビジネス文書には、「どう動くべきか」という要点を伝え、相手に行動を促すという目的がある。

  • 文章がどんどん長くなるのを防ぐためには、要点を見つけ、正確に伝える「要約力」が必要である。「1ページ・1ライン法」で考える力をつけて、要点を見つけ、40字にまとめることで、「要約力」を上げよう。

  • ビジネスでは結論を先に述べることが大切だと言われる。しかし、読み手があなたと同じ認識の土俵で読むために、結論を述べる前に、4つのWで状況を説明することが大切だ。

サマリー

要点から逃げると文章は長くなる

ビジネス文書には、相手に行動を促すという目的がある。

大切なのは、「どう動くべきか」という要点を伝えることだ。

SNSの発達で、クレームや炎上を恐れるあまり、要点をぼかす文章が激増した。

「クレームがくると嫌だな」など、「逃げたい」という心理が働くと、状況説明でお茶を濁そうとしたり、言い訳が増えて文章が長くなったりする。

次のような、相手に察してもらう文章も、わかりにくく、誤解を生む。

「本商品は、直射日光のあたる場所で保管すると、変色する恐れがあります」

「恐れがあります」は曖昧だ。

相手に動いてほしいのなら、「本商品は、直射日光を避けて保管してください」と強く指示する必要がある。

「要約力」を上げる

文章がどんどん長くなるのを防ぐためには、要点を見つけ、正確に伝える「要約力」が必要だ。

ここでは、要約力を上げる方法をお伝えする。

1ページ・1ライン法

まず、対象となる本や資料全体を、パラパラと粗読みする。

そしてもう一度はじめから読み、大切なセンテンスや単語を探し、アンダーラインを引く。

これは1ページに1カ所を目安にする。

それからまた全体を客観的に眺め、ラインを引いた言葉を頭の中でこねくりまわす。

すると、「作者の核心はこれか」と思う一点が見つかるはずだ。

見つからなかったとしても、こうすると自分で考える力がつく。

3つの中のベストワン

次に、選んだ要点を3つに絞り込む。

そして比較検討し、その中からベストワンを選び出す。

比較なしに選んだ要点は、ひとりよがりになりがちだ。

しかし3つの中から選ぶことで、残りの2つがベストワンの理由を肉づけしてくれる。

「ジキル文」と「ハイド文」

文章には、人の「本音」と「建て前」が見え隠れしている。

これを意識することも大切だ。

私は、小説『ジキル博士とハイド氏』にならって、建て前を「ジキル文」、本音を「ハイド文」と分けるようにしている。

文章には、「じつを言えば」「正直なところ」など、本音を吐露しようとしている部分がある。

こうして本性を現した「ハイド文」こそ、力を入れて読んだり聞いたりすべきである。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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