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【心の病になった人とその家族が最初に読む本】

インフォメーション

題名 心の病になった人とその家族が最初に読む本
著者 広岡 清伸
出版社 アスコム
出版日 2024年5月
価格 1,650円(税込)

1万人を診察してきた精神科の名医が
「心の病」への対処法を教えます。

●どんな症状が出たら、心の病だと分かるのか
●もしも、身近な人に症状が出たらどうすればいいか
●どんな医師に相談すればいいか
●どんな治療で、心の病は治るのか
●もしも、暴れるなどの緊急事態になったら何をするのか

さらに、
「うつ病」
「パニック障害」
「強迫性障害」
「統合失調症」
「解離性障害」
といった個別の病気への向き合い方も、この1冊でわかります。
心の病は、1つの病気が発症すると、
他の病気も連動して発症することがあります。
個別の病気の解説に加え、さまざまな病気の関連性と、
具体的な対処が詳細な事例とともに紹介されています。

心の病を治すために、一番大事なのは
患者本人が前向きに生きる自信を取り戻すこと。
そのために著者が30年の精神科医経験を基に
開発したのが「肯定的体験療法」です。
医師、家族、周囲の人たちが協力しながら
患者自身に肯定的な体験を繰り返してもらうことで
前向きに生きる力を養います。
詳細は本書をご参照ください。

自身が、家族が、大事な人が
心の病になった時に、まず読んでほしい1冊です。

引用:アスコム

ポイント

  • 心の病は誰にでも発症する可能性があり、決して悲劇ではなく、これからの人生を考えるターニングポイントだと断言している。

  • 著者が提唱する「肯定的体験療法」は、患者がポジティブな体験を積み重ねること、つまり、生活のなかで楽しい、うれしいと思える瞬間を多くする方法だ。

  • 著者が、患者とその家族に対して一番伝えたいことは何か。それは、「人は生きることがもっとも大切」だということだ。

サマリー

心の病は生きている証

本書は、精神科医として30年以上、のべ1万人以上を診察してきた著者が、心の病を抱えた本人とその家族に向けて書きおろした一書だ。

著者の治療の目的は、患者が本来持っているポジティブな心に働きかけ、心の重荷をなくし、これからの人生を歩きやすい平坦な道にすることだという。

そのために、著者は診察の際、次のように患者に声をかける。

「生きているだけで人生は成功ですよ」

「これまでの人生は、険しい道のりだったと思いますが、よくがんばって生きてきましたね」

まずは、患者のこれまでの人生の全てを受け入れて肯定することで、患者自身にも自分を受け入れてもらうことを望んでいるからだ。

心の病はネガティブなイメージが先行しがちだが、著者の経験上、心の病をきっかけにしてより人生が豊かになっていく人もたくさん見ているという。

著者は心の病は、真面目に生きようとするために起こる病であることを明かし、「心の病は、生きている証ですよ」と患者に必ず声をかけている。

心の病は誰にでも発症する可能性があり、決して悲劇ではなく、これからの人生を考えるターニングポイントだと断言している。

平常心を強くする

一般的な精神療法である精神分析療法や認知行動療法は、大きくなっている「不安心」に焦点をあてた精神療法である。

それに対し、著者は、小さくなっている「平常心」に焦点をあてた精神療法を行う。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

大学で日本文学を専攻。
卒業後、大手人材派遣会社で独立行政法人の就業サポート業務に従事。
育児中、ベビーマッサージインストラクター、食生活指導士等の資格を取得し、教育系メディアにてwebライターに。
2023年、サマリーオンラインに参画。累計100記事以上の要約記事を制作。
人生に新しい彩りを与える「本」とのコネクト役になれたら嬉しいです。

好きな本
『落梅集(島崎藤村/日本近代文学館)』
『ロラン=マルヴィーダ往復書簡(南大路振一訳/みすず書房)』
『好奇心を天職に変える空想教室(植松努著/サンクチュアリ出版)』

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