【脳にも悪い！違反食品】

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まえがき

不調が続いていたり、病気が治らないでいる方や、その家族に、その原因を取り除いて、食事で良くする方法を知っていただくのが本書である。

不調や病気が多い原因は、微量栄養素とミネラルの不足。

発達障害児が激増を続けていたり、子どもの学力が下がっているのも、食品精製を過度に行なうようになって、日本人がミネラル、ビタミン、微量栄養素不足になったのが主原因と、著者は考えている。

違反食品

市販弁当、冷凍食品、レトルト食品、コンビニ食品をよく食べている人は、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛が不足して病気や不調になりやすい。

本章では、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛が特に少なくて、多くの人を病人にしている市販食品を、「違反食品」として紹介する。

日本人の食事摂取基準

栄養素が不足しているかどうかは「日本人の食事摂取基準」で判断できる。

生活習慣病にかかっている人の50％が1日にとっている栄養素の量が、「推定平均必要量」である。

栄養素ごとに「推定平均必要量」に係数を掛けて、「健康障害が生じるリスク」が0.025の「推奨量」が設定されている。

この2つの基準に、1日分の食事に含まれるカルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛の含有量を当てはめると、どれくらい少ないかがわかる。

コンビニ幕の内弁当・おにぎり

コンビニ大手3社の「幕の内弁当」を混ぜて検査に出し、結果を1食分に換算したところ、4ミネラルがすべて推定平均必要量の半分以下だった。

今のコンビニ幕の内弁当は、量が少なくて野菜も少ない。

コンビニの海苔を巻くおにぎりと、赤飯おにぎりも、驚くほどミネラルが少ない。

おにぎりだけで朝食や昼食を済ませる人がいるが、病気になる危険な食事だ。

パン

総菜パンを検査すると、カレーパン、ツナマヨパン、コロッケパンの3つとも、3個食べてもカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛のいずれも推奨量に届かない。

さらにミネラルが少なかったのが「ランチパック」で、2個入り1袋を4袋食べても4ミネラルがどれも推奨量に届かない。

食べるなら「全粒粉入り」がいいが、それでも2袋では4ミネラルがすべて推奨量に達しない。

冷凍食品

とり唐揚げの人気詰め合わせ3種類と、とり唐揚げ冷凍品3種類、唐揚げでない冷凍のとり加工品10種類を、それぞれ混ぜて検査に出すと、どれも4ミネラルが少なかった。

冷凍チャーハンと冷凍海老ピラフも驚くほどミネラルは少ない。

亜鉛は、食品成分表の白米ご飯より低い値である。

いろいろな栄養素が非常に少ないと思って対策を取る必要がある。

レトルトカレー

レトルトカレー「プロクオリティ」の原材料表示は、多いほうから3つまではミネラルをほとんど含まない。

レトルトカレー「ホテル・シェフ仕様」は、「野菜（玉ねぎ、にんにく）」「ソテー・ド・オニオン」が最初にあるので、ミネラルはこちらが多いと思って検査に出した。

しかし結果は、「プロクオリティ」より4ミネラルがすべて少なかった。

レトルトナポリタン・ミートソース

レトルトのナポリタンとミートソースは、ミネラルは少ないが、カリウムは、レトルトカレー「プロクオリティ」「ホテル・シェフ仕様」よりも多い。

ナポリタンとミートソースは、主原料が「トマトピューレ」や「トマトペースト」で、水洗いができないので、水に溶けやすいカリウムが多く残っているのだ。

ということは、水溶性の栄養成分が多く残っていることを示している。

ミネラルが少ない理由

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