【「二桁九九」で眠る 眠れないあなたに】
インフォメーション
題名 | 「二桁九九」で眠る 眠れないあなたに |
著者 | 野﨑 佐和 |
出版社 | あけび書房 |
出版日 | 2021年8月 |
価格 | 1,540円(税込) |
筆者が編み出した睡眠法。「ただ、眠ることに素直になってみませんか…」。
引用:あけび書房
ポイント
- 「二桁九九」は「九九」のように簡単ではないが、歯が立たないわけではない。だが、数が多くて、いくらやってもキリがないので、頑固な不眠症にはピッタリかもしれない。
- 眠るための「二桁九九」は答えを記憶するのではなく、ただ淡々と答えを導き出しながら眠りに落ちる、これが「二桁九九」なのである。
サマリー
内視鏡
きっかけは大腸内視鏡であった。
看護師から、1.8ℓの腸内洗浄剤と紙コップを渡され、「あまり早く飲むと効かないこともあるので、60分かけてゆっくり飲んでください」との説明があった。
私はすぐにメモの端っこで計算を始めた。
「紙コップは200㏄だから9杯か…でも何分ごとに飲めばいいのかな」
結局、60÷9の答えが分からないまま、1時間後、3分の1ほど残った腸内洗浄剤を前に、先ほどの看護師に怒られることになったのだ。
帰りの電車で、つり革にぶら下げながら頭の中で数字がグルグル回り、突然ハッとした。
「もしかして、わり算ができないのではなく、「九九」ができなかったのか」
愕然とした。なんせ私は数字が得意だったのである。
負けず嫌いな性格もあって、それ以来「九九」の練習を重ねていった。