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【そうか、君は課長になったのか。】

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インフォメーション

題名 そうか、君は課長になったのか。
著者 佐々木 常夫
出版社 WAVE出版
出版日 2010年3月
価格 1,540円(税込)

いま注目の社長が職場のリーダーに贈る37通の手紙
課長時代に、病に倒れた妻と自閉症の長男を守りながら、部下をまとめ上げ、数々の事業を成功させた「上司力」の真髄!

引用:WAVE出版

ポイント

  • 私は部下全員が定時に帰れるように仕事の効率化を推し進めるとともに、「課長の仕事とは何か?」「課長の仕事をまっとうするために何をすべきなのか?」「何をすべきでないのか?」など、課長という仕事の「真髄」について、考え続け、試行錯誤を繰り返した。

  • 課長になるというのは、具体的業務を卒業して、まったく新しい世界の仕事に向き合うということなのである。

  • 課長になるのを機に自分の「信念」を本気になって考え抜いてほしい。そして、本気で部下に伝えるのだ。本気であること、これがなければ、何も始まらない。

サマリー

はじめに

私が東レ(株)ではじめて課長職に付いたのは39歳(1984年)のときだった。

ちょうどその年から、妻が肝炎を患い入退院を繰り返すようになった。

そのため、私は、自閉症の長男を含む3人の子どもの世話と、妻の看病のために毎日18時には退社する必要に迫られた。

さらに、その後、責任感の強い妻は、自分の病気のために家族に負担をかけていることを気に病み、うつ病を併発するに至ったのだ。

私が最初に担当した部署は極めて多忙で、前任課長時代には毎日夜遅くまで残業するような部署だった。

そのため、私は部下全員が定時に帰れるように仕事の効率化を推し進めるとともに、「課長の仕事とは何か?」「課長の仕事をまっとうするために何をすべきなのか?」「何をすべきでないのか?」など、課長という仕事の「真髄」について、考え続け、試行錯誤を繰り返した。

そして、多くの上司、同僚、部下に支えられながら、いくつもの大きなプロジェクトを成功に導くことができたのだ。

その後、幸運なことに部長、取締役と昇進し、現在(執筆時)は、東レ経営研究所の社長を務めている。

妻も元気になり、強い絆に結ばれた家族と幸せな毎日を過ごしている。

本書は、こうした私の経験から導きだした課長職の私なりの「真髄」をまとめたものだ。

まずはじめに、「志」をもちなさい

高い「志」が人を動かす

課長になるにあたって、なにより大事なことは「志」をもつことだ。

たった一度の人生で何をしたいのか、どのような人間になりたいのか、どう生きたいのか。

その「志」さえ高ければ、スキルなど自然と後からついて来るのだ。

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