【仕事ができる人が見えないところで必ずしていること】

インフォメーション
題名 | 仕事ができる人が見えないところで必ずしていること |
著者 | 安達裕哉 |
出版社 | 日本実業出版社 |
出版日 | 2023年10月 |
価格 | 1,650円(税込) |
1万人以上のビジネスパーソンと対峙してきたベストセラー著者が明かす、仕事ができる人の思考法。周りから信頼され、成果を出す人は、日ごろから何を考え、行動しているのか。「できる風な人」から「本当にできる人」に変わる、ビジネスパーソンの必読書。
引用:日本実業出版社
ポイント
- どんな仕事でも一番偉いのは最初に案を出す人。批判なら誰でもできる。最初に案を出すことは勇気がいるし、何より馬鹿にされないように一生懸命勉強しなければならない。だから最初に案を出す人を尊重するのは仕事では当たり前なのだ。
- 人はなぜ努力をするのだろうか。実は努力する人は「努力しないと耐えられないから」である。もちろん努力することは辛いが、「明らかに努力している方が楽」であり、人間はヒマに耐えられないからなのだ。
- 会話が苦手で悩んでいる営業マンに対して、顧客である部長が、「会話なんて、コツは2つしかない。相手が話したいことを聞いてあげること。相手が聞きたいことだけを話す。たったそれだけ。あとは黙ってればいいよ」。彼にとって「話すより、黙っていた方がいい」というのは、非常に有用なアドバイスだった。
サマリー
「実行力」は人生を変えるための最強の武器
「仕事ができる人」になる最短の道
「どうすれば仕事ができる人になれるでしょうか?」といった相談を、若い人からよくいただく。
◆「やっぱり理論的思考を身につけるべきですか」
◆「資格を取った方がいいですか」
いずれも間違いではないが、私がコンサルタントとして多くの企業を見て学んだことの中で、最も重要だと思ったのはこのようなことではない。
それに私が気づいたのは、ある会議でのことだった。
会議のテーマは「集客」、新しいサービスを立ち上げたが今ひとつ反応が悪いので、これからどうするべきかの話し合いを部門全体で行った。
会議はまず現状の報告から始まり、ひと通りの報告が終わると部門長が口を開いた。
「何か考えがある人は発表しなさい」
しばらく沈黙したが、5分くらい経ったころ、まだ20代後半と思しき人がそろそろと手を挙げた。
「意見を述べさせていただきます。このサービスが現在調子が良くない理由は、キャッチコピーにあると考えています」
そして彼は、自分が考えてきたキャッチコピーを披露したのだ。
会場からは苦笑いが聞こえ、すかさず批判の声も上がった。
しかし、部門長は「非常に良い意見だ」と検討事項に加えたのである。
その後、会議はキャッチコピーのみならず、価格設定、ターゲットの再設定、営業の方法まで多岐にわたって話が展開し、新しい施策もまとまった。
終了後、私は部門長に、「なぜあのキャッチコピーが良いと言ったのですか」と質問をした。