【10歳からの学校では教えてくれない 健康とからだ】
インフォメーション
題名 | 10歳からの学校では教えてくれない 健康とからだ |
著者 | 野口 緑 監修 |
出版社 | 池田書店 |
出版日 | 2022年4月 |
価格 | 1760円(税込) |
「太っちゃった」「いつもお腹が痛い」「朝起きられない」「生理のこと」
スーパー保健師がこころとからだの悩みに答えます。
本書は、子どもが気になるカラダやココロに関する悩みや素朴な疑問、性のこと、親が読んでおいてほしい基礎知識を一冊にまとめた10代のための「健康書」です。実際に悩んでいる10代の声はもちろん、どう接していいか悩む親御さんの声を大切にまとめました。
●子どもの肥満や糖尿病など、生活習慣病が低年齢化!
→どうして太るのか、太らない方法、大人になって困らない健康法が満載!
●不登校やひきこもりなど、こころのケアが必要な子も。
→自律神経や、心理学からココロとの向き合い方を解説。
●10~12歳になると、自我が芽生え、他人との違いに悩みます。
→「今のままでいいんだ」。自分が好きになれるようなアドバイスを掲載
●親や先生が話しづらい性の事も解説
→早いということはありません。10歳から知っておきたい第二次性徴を解説。
引用:池田書店
ポイント
- ヒトの体づくりの最終段階である10代で、あらためて、体っていったいどうなっているのか、最大限に機能を発揮させるためにはどのような環境(食事や運動や睡眠、体のケアなど)を選択したらよいのかについて、主人公であるみなさんに、それをサポートする大人に知ってもらいたいというのが本書のコンセプトだ。
- 生活習慣や好みの多くは子どものころに決まってくる。だからこそ、10代から体に関心を寄せて、体がもっとも働きやすい習慣を身につけておくことは一生の宝ものになるのだ。
サマリー
まえがき
10代のみなさんは、人生の中で2番目に体が変化する時期を通りぬけようとしている。
健康診断のたびに身長や体重が増え、男子は筋肉が発達してくる、女子は脂肪がついて丸みをおびるというように、男女の体つきの差も大きくなる。
ヒトの体を完成させていくうえで、より精密な機能を仕上げる最終段階、それが10代なのだ。
ヒトの体づくりの最終段階である10代で、あらためて、体っていったいどうなっているのか、最大限に機能を発揮させるためにはどのような環境(食事や運動や睡眠、体のケアなど)を選択したらよいのかについて、主人公であるみなさんに、それをサポートする大人に知ってもらいたいというのが本書のコンセプトだ。
私たちの体はじつにうまくできている。
どこから、どのように育つのがよいか、遺伝子レベルですべて決まっているのだ。
その体の戦略を知って、20歳までにすべての臓器をよりよく完成させ、脳をはじめとする各臓器の機能を最大限に発揮できるよう準備をして、20歳からの輝かしい人生をスタートさせてほしいと願っている。
PART1やっぱり気になる!カラダのこと!〜背が高くなりたい。その方法を教えて!
背がのびるのは、私たちの体のなかにある骨がのびるからだ。
成長期の骨には両端に「骨端線(こったんせん)」という部分があり、そこでつくられた新しい骨がかたくなることで長くなる、
これがくり返されることで背がのびていく。
「ねる子は育つ」と言うのは本当で、脳はねている間に「成長ホルモン」をたくさん出し、骨を成長させるのだ。
一生のうちで背がググっと伸びる時期は、生まれたばかりのころと思春期だ。
女子で11歳、男子で13歳が成長のピークといわれているが、個人差がある。
大切なのは、成長期によくねて成長ホルモンを十分にだすことと、骨をのばすのに必要な栄養である、肉や魚、卵、大豆などに多く含まれるたんぱく質をとることだ。
また骨を強くするカルシウムがふくまれる牛乳や小魚をしっかり食べ、夏なら一日30分、冬なら1時間程度日光を浴びよう。