【宇宙からみた生命史】
インフォメーション
題名 | 宇宙からみた生命史 |
著者 | 小林 憲正 |
出版社 | 筑摩書房 |
出版日 | 2016年8月4日 |
価格 | 880円(税込) |
ポイント
- 宇宙からの視点で地球や地球生命をみると地球上からだけ見ていたのではわからないことがわかってくる。そのような学問分野を「アストロバイオロジー」(astrobiology)とよんでいる。
- アストロバイオロジーという新しい学問は、天文学から生物学という様々な自然科学分野の学際領域に位置し、さらに人文・社会科学分野との融合も期待されている。その役目は、私たち、太陽系、地球、生命、そしてヒトの成り立ちを知り、その行方を見守ることである。
サマリー
はじめに
20世紀後半に画期的に進歩した分野としては、生物学の他に宇宙科学があげられる。
宇宙を調べる方法としては従来、地球からの観測が唯一の手段であったが、ロケット(探査機)を用いて他の天体に近づいて調べることが可能になった。
そして、宇宙を詳しく調べる過程において、宇宙と生命との関わりが議論されるようになったのだ。
宇宙からの視点で地球や地球生命をみると地球上からだけ見ていたのではわからないことがわかってくる。
そのような学問分野を「アストロバイオロジー」(astrobiology)とよんでいる。
本書では、アストロバイオロジーの観点から地球の生命を眺めたとき、「地球生物学」の観点では常識と思われていたことが、宇宙でも本当にふつうなのかを考えてみる。
言い換えれば、これまでの(地球)生物学を「地動説」の立場から調べ直してみる。