【DREAM ドリーム 成功者が教える魂の富の作りかた】

インフォメーション
題名 | DREAM ドリーム 成功者が教える魂の富の作りかた |
著者 | 犬飼ターボ |
出版社 | 飛鳥新社 |
出版日 | 2022年6月 |
価格 | 750円(税込) |
シリーズ累計10万部突破のベストセラーが待望の文庫化‼
人気YouTubeチャンネル「学識サロン」激賞!
ごく普通の青年が体験した成”幸”の物語、『CHANCE』から2年……。
人生の師に学び、成功者の入り口に立ったあの日から6年後、主人公の卓也は信じていたビジネスパートナーからの予期せぬ裏切りに遭う。
傷ついた卓也に手を差し伸べてきたのは2人のメンター。1人は優れたバランス感覚で「不労所得」を築く方法を教える師。もう1人は圧倒的なビジネスセンスでお金を生み出す方法を教える師。
卓也は2人に学びながら、ビジネスと資産形成を両立させていく。しかし、待ち受けていたものは衝撃的な出来事だった。
圧倒的な感動と不思議な安らぎに包まれる、作者自身の体験をもとに描く「成功者シリーズ」の第2弾‼
引用:飛鳥新社
ポイント
- 不労所得は、完全に労働がゼロというものはほとんど存在しない。普通の仕事に比べて労働時間の少ないものを指す「小労働所得」なのだ。
- 成功は感情を拡大するものだ。喜びから成功を目指せば喜びが大きくなるし、恐れから成功を目指せば、その感情は大きくなって苦痛が続くのである。
- 気をつけたいのは、不労所得にとりつかれてしまうと喜びが見えなくなってしまうことだ。不労所得だけでなく、成功にばかり目を奪われてしまうと目の前の喜びを見失う。成功は結果であり、そのプロセスにこそ幸せがあるのだ。
サマリー
不労所得は天国への切符ではない
卓也が経営する整体院のビジネスモデルを使わせてくれたのが、メンターの1人、湯沢という人物である。
「卓也くんはなんで不労所得が欲しいわけ?」、湯沢が卓也に聞いた。
「やっぱり働かずのんびり暮らしたいからです。不労所得で生活できる状態にしてできるだけ早く引退し、遊んで暮らせたら幸せだと思うんです」
卓也の話に湯沢はこう答えた。
「でもね、不労所得は天国への切符ではないんだよ。ただ、お金の不安がなくなるというだけのこと。
不安はなくなっても幸せとは関係ないよ。それにお金が足りないっていう今の悩みもきっとなくならないだろうね。
君はもっとお金が必要だと思うはずだ」
卓也はそれをなんとなく感じていた。
収入が増えていたときは、だんだんともっと高価なものが欲しくなり、もっとお金が必要だなと思っていたのだ。
卓也は湯沢に不労所得について詳しく聞いてみた。
不労所得とは
不労所得は、完全に労働がゼロというものはほとんど存在しない。
普通の仕事に比べて労働時間の少ないものを指す「小労働所得」なのだ。
不労所得と呼ぶものは、インカムゲインのタイプとキャピタルゲインのタイプの2つがある。
インカムゲインのタイプは、不動産の家賃収入のように資産が代わりに働いてくれて収入をもたらしてくれるのだ。
一方のキャピタルゲインのタイプは、定期的に株や投資信託などを買い、将来、値が上がったら売却して毎年の収入にする。
こちらは、時間がお金を膨らましてくれるというものだ。
具体的な不労所得の手段は大きく分けて3種類ある。
①ビジネス:利益を生み出すビジネスを作り経営を委託する。パッケージにしてフランチャイズ化し加盟店を集める。
②証券:株式、投資信託(ファンド)などの証券。値上がりによる利益と、配当による利益の2つがある。
③不動産:家賃収入。マンション・アパート・戸建てなどを貸すことで、毎月の賃料を受け取る。
その他にも、著作権使用料、特許使用料、貸付金の利子なども不労所得になる。
不労所得で幸せになれない人
卓也はただ働きたくないという理由だけで不労所得を手に入れたいと思っているわけではなかった。
高収入を手にしている人は多いが、時間まで手にしている人は少ないだろう。
そういう生き方を自分ならできると証明したかったのだ。
それを聞いた湯沢はこう言った。
「君は、不労所得を手に入れても幸せにならないタイプだね」
絶対にやり遂げるという熱意があるのに、それでは幸せになれないと言われ、卓也は頭の中をかき回された。
湯沢は心理セラピーを用いながら卓也にさまざまな質問を投げかけ、これまで分からなかった心の中の答えを導きだしていった。
「ところでさ、卓也くんは”そういう生き方を自分はできるんだっていうことを証明したい”と言ってたけど、誰に示したいの?」
卓也が見返したかったのは父親だった。
彼の本心は、父親ができなかったことを成し遂げて、価値を見せつけたいと思っていることに気づいた。
不労所得を目指しているのは、サラリーマンの父親に対する復讐のためだったのである。
それはとても大きな気づきだった。
「誰でも親に対する復讐心をもっているものなんだ」と湯沢は教えてくれた。
復讐を成し遂げても、苦い思いしか残らないのに、ほとんどの人は一生それに気づかず続けている。
何かをするとき、「認めてくれなかった」「愛してくれなかった」という復讐心を動機にして始めてしまうと、
手に入れるまでの過程でイライラしたり恐怖を感じたりと苦しくなる。
将来、せっかく手に入れたお金も嬉しく思えないのだ。
結局、成功は感情を拡大するものだ。
喜びから成功を目指せば喜びが大きくなるし、恐れから成功を目指せば、その感情は大きくなって苦痛が続くのである。
プロセスにこそ幸せがある
一番大きな消費、それは家族だ。