【考え続ける力】
インフォメーション
題名 | 考え続ける力 |
著者 | 石川善樹 |
出版社 | 筑摩書房 |
出版日 | 2020年5月7日 |
価格 | 836円(税込) |
著『問い続ける力』は、「考える」ためには「問う」ことが不可欠だという一冊だったが、この本ではいよいよ「考える」ことそのものを追求していく。まずは著者自身が目標とする「創造性のスタイル」を明らかにする。さらに、安宅和人、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明、篠田真貴子との対談を通して、「考え続ける賢人」たちの頭の中を見せてもらう。知的刺激に満ちた「思考シリーズ」新書の第2弾。
引用:筑摩書房
ポイント
- Think Differentは多くの人が同じようなことを考えているなら、それと違うことを考えるという意味だ
- 「発想」ということを、脳科学的に考えると、アイデアの量をとにかく出すときに活性化する「直感」、アイデアを3つに絞るような際に効果的な「大局観」、最後に絞られた内容を一つに決める際に用いる「論理」の3種類に分類することができる
- 価値は、考えたことを「実行する」ことで初めて見出せる。限られた時間の中で価値を出すためには、考える時間を極力減らし、実行するために時間を使う必要がある
サマリー
イノベーションの技法−創造的に考える=Think Different
Think Differentは多くの人が同じようなことを考えているなら、それと違うことを考えるという意味だ。
日本では、多くの日本人が同じような考え方をしており、それと違うことを考える(Think Different)のはさほど難しいことではないが、多くの人が海外では違う考えをしていることが当然である。
考え方がそれぞれ違うということが前提としてある中で、さらに違うとはどういうことか。
この問いは現在、ビジネスが置かれている状況とも似ている。
多種多様な商品が世の中に溢れる中で、新しい商品を生み出すためには、Think Differentが求められる。
創造性とは
「創造性とは、却来の境地に達すること」である。却来とは、簡単に言えば「ある物事を新しくし、質を高めた後、また古くする」ということである。この「却来」こそが日本版創造の究極スタイルなのである。
創造性=f(Novelty, Quality)
Noveltyというのは「新しさ」、Qualityとは「質」のことである。
創造性には「新しさ」と「質」という2つの変数によって定義ができる。却来もまた「新」と「質」というキーワードが入っている。創造的に考えるとは何か伝えていく。