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【子どもを否定しない習慣】

インフォメーション

題名 子どもを否定しない習慣
著者 林 健太郎
出版社 フォレスト出版
出版日 2024年8月
価格 1,760円(税込)

我が子に対して「いつも否定ばかり」していませんか?

子どもが生まれたとき、あなたは
どうなってほしいと願ったでしょうか。

「幸せになってほしい」
「人のことを考えられる優しい子どもになってほしい」
「自分に自信をもって、自律的に行きてほしい」

など、それぞれの親御さんが
そう願ったのではないでしょうか。

一方で、子どもが大きくなるにつれて、

「言うことを全然聞かない」
「言い訳ばかりする」
「教えたことを一向にやらない」

など、イライラしながら子育てに向き合っている人も多いでしょう。

生まれ時に願ったことを叶え、
今のイライラする子育てを終わらせる
とても大切なキーワードがあります。

それが「否定しない」ということです。
親の願いが強ければ強いほど、期待が大きければ大きいほど、
子どもに厳しく、つい無意識に否定してしまいがち。

よく、「褒めて育てる」か「叱って厳しく育てるか」など
論争になりますが、そのどちらでもなく、
「否定しないで育てる」が最も重要なのです。

否定しないコミュニケーションの専門家であり、
国内外の企業でエグゼクティブコーチングを行うプロが教える
「否定しないで人を育てる」コミュニケーションの習慣を初公開。

子どもを否定しないコミュニケーションにすることで、

・自己肯定感、自尊心が育つ
・自分に自信が持てるようになる
・積極的にチャレンジするようになる
・ポジティブな思考、ポジティブな態度、言動が増える
・子どもも親もメンタルが安定しやすくなる
・イライラすることが減り、心に余裕ができる
・家庭内の会話が増え、笑顔でいる時間が増える
・家庭内の空気や雰囲気がよくなり、チームワークもよくなる
・思ったことを考えたことを話してくれるようになる
・隠しごとをしなくなり、悩みや相談をちゃんとしてくれるようになる
・中長期的にいい家族関係を築きやすくなる

など様々な効果が生まれれます。
家族関係や子どもとのコミュニケーションに悩んでいる方は、
ぜひ読んでみてください

引用:フォレスト出版

ポイント

  • 著者は、「否定しない」と意識するだけで、自己肯定感や自尊心が育つ、ポジティブな思考や態度が増える、驚くほど家庭内の雰囲気が良くなることなど、本書には書ききれないほどのメリットがあると語っている。

  • 子どもを否定する子育てだと「家庭における心理的安全性」が低くなり、子どもが親を恐れて意見を言えなくなったり、自発的に行動せず親に言われたことだけやるようになったりすることが常態化してしまう。だからこそ著者は、親が「否定しないマインド」を心に刻み込むことが必要だというのだ。

  • 本書では、子どもを気持ちよく動かすための「否定しない会話術」も紹介されているが、その大原則は以下の2つだ。
    原則1:人は、他人から「やれ」と言われるとやりたくなくなる
    原則2: 人は、他人が決めたことよりも、自分の決めたことをやる

サマリー

子どもを否定しない子育て

著者は、二児の父であり、ビジネスコーチングの専門家でもある。

「子どもを育てる」ことと「部下を育てる」ことには、いくつかの共通点があり、そのうち「否定しないこと」は、もっとも重要なキーワードであると著者は説く。

そして、多くの親が、無意識かつ良かれと思って「否定」していると指摘する。

たとえば、子どもの話を真剣に聞かない、ダメだしばかりする、不機嫌な態度で接する、子どもの悩みや迷いを「些細なこと」という態度で扱う等、普段の生活の中で無意識にしている行動が「否定」となってしまうというのだ。

子どもにとって必要な注意はすべきだが、「否定」しないで伝えることを意識するべきだと強調する。

では、否定しない子育てを心掛けるとどのような変化が生まれるのか。

著者は、「否定しない」と意識するだけで、自己肯定感や自尊心が育つ、ポジティブな思考や態度が増える、驚くほど家庭内の雰囲気が良くなることなど、本書には書ききれないほどのメリットがあると語っている。

本書は「否定しない子育て」を実践するための一冊である。

家の中の「心理的安全性」を高める

心理的安全性とは、ハーバード大学で教鞭を執るエイミー・C・エドモンドソン氏が提唱した概念で、否定しない子育てにおいても大切な概念であるという。

家庭における心理的安全性とは、「家族内で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言したり、行動したりすることができる状態」を指す。

子どもを否定する子育てだと「家庭における心理的安全性」が低くなり、子どもが親を恐れて意見を言えなくなったり、自発的に行動せず親に言われたことだけやるようになったりすることが常態化してしまう。

だからこそ著者は、親が「否定しないマインド」を心に刻み込むことが必要だというのだ。

子どもの失敗を責めず、子どもの人格を認め、親が子どもより正しいと思い込まないことなどを少しずつでも実践していくことだ。

親が「笑顔」で接してくれること、話を聞いて承認してくれること、色々な体験を共有してくれるというような「無条件の愛」が、子どもの「心理的安全性」を高めていくことにつながることを教えている。

「子どもを否定しない自分」になる3つのステップ

否定しないことが重要であると頭では理解していても、実際の子育てで実践することは難しい。

そこで、著者は「子どもを否定しない自分」になるための方法を教える。

ステップ1は、「否定した自分の願い(理由)」について考えること。

たとえ、子どもを否定してしまったとしても、後から、「どうして否定の言葉を発してしまったんだろう」と振り返って考えることが大事だという。

そうすると、「子どもへの愛情から」「自分の思い込みから」「周りの目を気にしたから」「時間に追われてイライラしていただけ」などという理由が浮かんでくる。

このように考えることを繰り返す中で、自分の否定の傾向とその裏側にある自分の願いに気づけるようになる。

ステップ2は、否定に「願い」をプラスして伝えること。

反射的に否定の言葉を言ってしまったとしても、なぜそう言うのかという理由(願い)を伝えることでリカバリーできるというのだ。

例えば、「ちょっと静かにして!」と言ったあとに「今ね、お父さんとお母さんは難しいお話をしているから、声をかけられるとわからなくなってしまうの」というように、「自分の願い」をプラスするのだ。

そしてステップ3は、「否定」の言葉を省略し「願い」だけ伝えること。

ステップ1と2を繰り返していく中で、次第に、最初の否定の言葉を省略して、自分の願いだけを伝えられるようになるという。

このように3つのステップを意識していくことで、徐々に否定しないコミュニケーションが取れるようになるというのだ。

「否定しない会話術」の2大原則

本書では、子どもを気持ちよく動かすための「否定しない会話術」も紹介されているが、その大原則は以下の2つだ。

原則1 人は、他人から「やれ」と言われるとやりたくなくなる

原則2 人は、他人が決めたことよりも、自分の決めたことをやる

この原則を利用して「片付けをしない子に、片付けをさせる」ためにはどうすればよいだろう。

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

大学で日本文学を専攻。
卒業後、大手人材派遣会社で独立行政法人の就業サポート業務に従事。
育児中、ベビーマッサージインストラクター、食生活指導士等の資格を取得し、教育系メディアにてwebライターに。
2023年、サマリーオンラインに参画。累計100記事以上の要約記事を制作。
人生に新しい彩りを与える「本」とのコネクト役になれたら嬉しいです。

好きな本
『落梅集(島崎藤村/日本近代文学館)』
『ロラン=マルヴィーダ往復書簡(南大路振一訳/みすず書房)』
『好奇心を天職に変える空想教室(植松努著/サンクチュアリ出版)』

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