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【伝達の整理学】

 

インフォメーション

題名 伝達の整理学
著者 外山 滋比古
出版社 筑摩書房
出版日 2019年1月9日
価格 704円(税込)

 

 日本人は思考の伝達が苦手である。

ことばの読み書き偏重、知識を自分の頭に詰め込むことばかりに熱心で、自分の考えをどう深め、どう伝えるかを考えていない。

AIが人間を脅かしているいま、人間にとって大事なのは思考の整理と並んで、ことばの伝達とその整理学である。

教育のあり方、知的生活のあり方などをめぐって今も精力的に発言を続ける知の巨人が満を持して放つ、待望の文庫書き下ろし。

引用:筑摩書房

ポイント

  • コトバには「読む・書く・話す・聞く」の4つの側面があり、これを「大きなコトバ」という。「意図を伝える」という伝達の役割には、話すことばとして「大きなコトバ」が必要なのだ。

  • 読み書きを重視してきた日本では、「話す・聴く」を文化として大事にしてこなかったため、話すための「声のことば」や、耳から伝わる「耳のコトバ」が浸透していなかったが、人の心を動かすのは「耳のコトバ」である。

サマリー

伝達という新しい文化

日本人はことばが好きで勉強もしっかりしているが、読み書きに重きを置いた教育には偏りがある。

文章を書き、文章を読むのはことばのごく一部であり、「小さなコトバ」だ。

話し、聴き、読み、書く、をすべてカバーするのが「大きなコトバ」なのである。

日本は「小さなコトバ」に関しては優れた特性を示してきたが、「大きなコトバ」への重要視を欠いてきた。

それにより音声言語が発達せず、思考力を弱めてしまっている。

「意図を伝える」という伝達の役割には、話すことばとして「大きなコトバ」が必要なのだ。

伝達のスタイル

視覚重視の大学教育

読み書きに重きをおく教育は、大学の講義にもみられる。

教授は講義案を書いて教室にのぞみ、それを一節、一節ゆっくりと読み上げるのだ。

原稿を持たず、即座に講義ができる教授はなかなか少ないだろう。

学生は教授の読み上げる講義をノートに書き写した結果、視覚型で記憶力のいい人間が好成績をおさめることになる。

決して知的活動とはいえないこの教育がまかり通っているのは、世界でも類のないことだと思われる。

「耳のコトバ」をおろそかにする日本人


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