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【頭 手 心 偏った能力主義への挑戦と必要不可欠な 仕事の未来】

インフォメーション

題名 頭 手 心 偏った能力主義への挑戦と必要不可欠な 仕事の未来
著者 デイヴィッド・グッドハート
出版社 実業之日本社
出版日 2022年01月20日
価格 3,080円(税込)

 

 

フィナンシャル・タイムズ/テレグラフ
2020 Best book of the year 選出

「手」(肉体労働や手仕事)と「心」(ケア労働)が、「頭」(認知能力を生かした仕事)にこの数十年間奪われてきた名声と恩恵を取り戻す方法はある。

第一部 今の社会が抱える問題
第一章 頭脳重視の絶頂期
〈どこでもいい派(Anywheres)〉と〈ここしかない派(Somewheres)〉
あらゆる場所が自分本来の居場所
頭脳重視絶頂期の終焉
第二章 認知階層の台頭
脱工業化社会への幻滅
専門的職業と大学

第三章 認知能力と実力主義社会の謎
知能は測定できるか
生まれつきのものか、教育の成果か
欠陥だらけの能力主義社会
無知を覆い隠す認知能力のヴェール

第二部 認知能力による支配
第四章 学ぶ者を選抜する時代
大学か、破綻か
中堅の不在
アメリカ、フランス、ドイツ
過剰な売り込み?
親元を離れ、中産階級の仲間入りをする

第五章 知識労働者の台頭
自分の頭で考える許可
長い物には巻かれよ

第六章 学位がものを言う民主主義社会
技術官僚(テクノクラート)支配による非政治化
ことばづかい、価値観、デザイン

第三部 手と心
第七章 「手」に何が起こったのか
熟練を要する仕事の衰退
地位を測る

第八章 「心」に何が起こったのか
私的領域と意味の危機
人の世話と女性
世話をする仕事の将来
男性ならどうだろう?
人の世話も算入する

第四部 未来
第九章 知識労働者の失墜
トップにあまり空席がない
ロボット時代の資本主義

第十章 認知能力の多様性とすべての未来
バランスの改善
勇敢に行く

◆ ◆ ◆

「社会システムが崩壊し、集団としての犠牲行為や団結を呼びかける術(すべ)もなく、パンデミックへの対処もままならない――なぜ私たちがこうなってしまったのかを示してくれる貴重なロードマップが本書である。かいつまんで言うなら……富の不平等が広がるとともに、尊厳や、価値、生きがい、帰属意識といった感情の隔たりも広がったと著者は考えている」
アリアナ・ハフィントン(ハフィントンポスト創設者)
「デイヴィッド・グッドハートほど、イギリス・アメリカ社会について、さらには両国のエリートが大半の市民の価値観、ニーズ、有用性をひどく誤解している理由について深く分析できる者はそうはいない。公明正大で、慈悲深く、より多くの人々に尊厳、繁栄、幸福を手にする可能性を与えてくれる社会――そうした社会の実現を願う人は、本書が気に入るはずだ」
ジョナサン・ハイト(バージニア大学心理学部教授)

「知恵と美徳を称え、読む人の気持ちを高揚させる一冊。まさに私たちが必要としているときに現れた、希望に満ちた本」
ポール・コリアー(オックスフォード大学アフリカ経済研究センター所長)

引用:実業之日本社

ポイント

  • 本書の言い回しを使うなら、「手」(肉体労働や手仕事)と「心」(人の世話をする仕事=ケア労働)が、「頭」(認知能力を生かした仕事)に、この数十年間奪われてきた名声と恩恵を取り戻す方法はある。コロナ禍がそれを可能にするのだ。

  • これまで約60年間、西洋社会は分離主義的な勢力に支配されてきた。そうした勢力はグローバルな開放性と個人の自由を広げたが、集団的な絆を弱め、「頭」の仕事が過剰な恩恵を求めるのを可能にした。一方、「手」や「心」の仕事は権威も報酬も減少した。

  • 本書を執筆していた2019年の時点では、コロナ禍初期に際立って省的な存在だった「手」や「心」の労働者に、一般の人々が頃ほど感謝の意を表するとは想像もつかなかっただろう。

サマリー

はじめに

本書の大半は、世界がコロナ禍に見舞われる前に書いたものだ。それでも、この危機的状況と今後の成り行きは、本書のメインテーマに直接影響する。

メインテーマというのは、地位の偏った配分である。この数十年間、富裕国の著しい特徴となってきた問題だ。

教育が階層化した脱工業化社会における地位のアンバランスは、少し調整したほうがいいのではないだろうか。仮に社会と経済活動を数ヶ月間ストップして、費用の一部を国民が全体で負担してみたら、調整の必要性が少しは想像しやすくなるかもしれない。

本書の言い回しを使うなら、「手」(肉体労働や手仕事)と「心」(人の世話をする仕事=ケア労働)が、「頭」(認知能力を生かした仕事)に、この数十年間奪われてきた名声と恩恵を取り戻す方法はある。コロナ禍がそれを可能にするのだ。


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