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【すべて真夜中の恋人たち】

読むのにかかる時間 約 4 分

目次

インフォメーション

題名すべて真夜中の恋人たち
著者川上 未映子(かわかみ みえこ)
出版社講談社
出版日2014年10月15日
価格748円(税込)

登場人物

冬子 (ふゆこ)
 主人公。 34歳のフリー校閲者。内向的で人と関わるのも苦手。

三束さん (みつつか)
 カルチャーセンターで出会った男性。高校で物理を教えている。

聖 (ひじり)
 大手出版社の校閲局社員で、冬子の仕事の受け渡しをしている。

あらすじ

※一部、ネタバレを含みます。

※本記事は要約記事ではなく、自身の言葉であらすじ及び感想を書いたものです。

①物語の始まり

冬子の楽しみ

自宅でフリーの校閲者をしている冬子は、仕事の取引先の社員である聖や少ない知人以外、人との関わりが少ない孤独な生活をしていた。

そんな冬子は25歳の時の自分の誕生日に思い立って夜中に散歩に出る。

それ以来、冬子は毎年誕生日には真夜中に散歩に出るようになる。

それから、冬子の楽しみとなったのがお酒だった。

仕事以外何の楽しみのなかった冬子は、あるとき聖と一緒にお酒を飲み、それ以来家で一人の時もお酒を飲むようになる。

②物語の目的

三束さんとの出会い

そんなある日、思い立ってカルチャーセンターの講座を申し込みに行った冬子は、勢いを付けるためにお酒を飲んだことで気持ちが悪くなってしまい、トイレに行く途中で戻してしまう。

その時に助けてくれた男性にお詫びを言うためにもう一度カルチャーセンターに行くも、お酒を飲んでいた冬子はロビーのソファーで眠り込んでしまい、そこで置き引きに遭ってしまう。

冬子が困っていると、またもや先日の男性が助けてくれ、二人は連絡先を交換する。

三束さんとの会話

冬子を助けてくれたのは三束さん(みつつかさん)という男性だった。

三束さんは高校で物理を教えている先生で、冬子は三束さんの話に興味を持つ。

喫茶店で少し話をして帰る途中、冬子は光を見ることが好きだと伝える。

すると、三束さんから次は光の話をしようと言われ、その日は別れる。

三束さんからメールがきて、また会うことになり、同じ喫茶店で会い、たくさんの話をする二人。

次第に心惹かれるようになった冬子は、毎週木曜日に喫茶店で三束さんに会うのが楽しみになっていく。

③目的達成までの物語の場面

冬子の恋

三束さんから借りた本を読んだりCDを聴いたりしているうちに、自分が三束さんのことが好きなことに気づく冬子。

相変わらずお酒を飲むのは変わらなかったが、三束さんとは日曜日にも会うようになり、三束さんについての情報をたくさん知ることができた。

三束さんと話すことで冬子は満たされるのを感じていた。

三束さんへの気持ちを自覚したものの、これを本人に知ってほしいのか、三束さんとどうにかなりたいのか、冬子にはわからない。

そんな中、冬子は体調を崩し、三束さんとも聖とも会わない日々を送る。

久々に三束さんに電話をした冬子は、三束さんの誕生日である12月12日に会おうと約束する。

④物語の締めくくり

三束さんとの距離

約束の日、二ヶ月ぶりに会う三束さんと冬子は食事をする。

いつもより着飾った姿を三束さんは褒めてくれ、二人で穏やかな時間を過ごす。

帰り道、手を触れた三束さんに冬子は泣きながら自分の誕生日である次のクリスマスの日に一緒に過ごしてほしい、真夜中に一緒に歩いてほしいとお願いをする。

何度も肯く三束さんを見て冬子は涙を流すのだった。

家に帰るとお見舞いに来たという聖が家の前に立っていた。

いつもと違う装いの冬子を見て聖は男と会っていたのかと問い詰める。口論になる二人。

聖から「あなたを見てるといらいらする」と言われ涙する冬子。

それを見た聖は冬子に謝り、二人はお互いに泣き合うのだった。

三束さんの嘘

月日は流れ、二年後。

聖が冬子の誕生日を祝ってくれているところから話は始まる。

お酒に口を付ける冬子をよそに聖はオールフリーのビール。

聖のお腹には赤ちゃんが宿っていた。

聖を送り、冬子は家までの道を戻っていく。

真夜中にはたくさんの光が輝いていて、冬子は少し寂しい気持ちになる。

二年前の誕生日の真夜中に三束さんは来なかった。

それから冬子はいつも通り仕事をして、何気ない日常を過ごした。

三束からは春の終わり頃に一度だけ手紙が来たが、そこには三束さんがついた嘘について書かれていた。

三束さんは高校教師ではなかった。

手紙には、数年前に勤めていた食品工場の職を失ってからのことが詳細に書かれていて、何度も冬子に謝る内容だった。

そして、もうお会いするつもりはありませんと書き記されていた。

冬子はその手紙を何度も読み返し、思い出の喫茶店にも訪れた。

しかし、三束さんとは一度も会えなかった。

冬子は真夜中以外にも散歩をするようになり、三束さんのことを思いだし、時々泣いては、ゆっくりと忘れていくのだった。

ライターのコメント

「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。」という冒頭の文で心惹かれた。

真夜中のしんとした空気感を文章から感じることができ、夜にしっとりと読みたい一冊である。

また、穏やかなやりとりに芽生える確かな恋愛感情が豊かに書かれた一作であり、透明感があって、心にすっと沁みる文章が多く、非常に読みやすかった。

主人公の冬子はフリーの校閲者ということもあり、自分自身と重なる部分もあり、思い出に残る一冊である。

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