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【ぼくが探偵だった夏】

読むのにかかる時間 約 5 分

目次

インフォメーション

題名ぼくが探偵だった夏
著者内田 康夫
出版社講談社
出版日2013年7月12日
価格660円(税込)

登場人物

・浅見光彦
 小学五年生

・浅見陽一郎
 光彦の兄 東大1年で司法試験合格 警察庁入庁 

・浅見雪江
 光彦の母親

・竹田峰男
 軽井沢駅前の自転車店の息子 光彦の軽井沢の友

・本島衣理
 長野県軽井沢から東京の光彦の小学校に転校してきた 隣の席 夏休みに軽井沢で再会

・衣理の祖父
 喫茶店経営 元編集社勤務

・竹村岩男
 長野県警軽井沢署刑事課巡査 20歳

・内田康夫
 ルポライター、小説家 内田医師の息子

・設楽和子
 浅見陽一郎のガールフレンド

・設楽昌一
 高校生 和子の弟

あらすじ

妖精の森 緑の館

小五の浅見光彦のクラスに軽井沢から本島衣理が転校してきた。

その日、朝の朗読当番だった光彦は、用意した『坊ちゃん』を披露するが、ふふっと笑う衣理を見て馬鹿にされたと思いこみ、朗読もシドロモドロになる。

女の子が苦手なだけに、衣理に冷たい態度をとる光彦。

不登校気味の光彦だったが、夏休みが始まり救われる。

軽井沢で光彦は峰男と再会するが、紹介された知り合いは、なんと衣理だった。

彼女の祖父の喫茶店で今までの誤解が解ける。

衣理は、『妖精の森』で女性が行方不明になったという祖父と刑事の立ち話を光彦に話した。

なぜ行方不明だと分かるのか疑問に思った光彦は、峰男と衣理の三人で妖精の森へ向かう。

自然豊かな森の中にある「緑の館」を見つけると三人は恐るおそる近づいた。

大男がシャベルで建物前に深い穴を掘る光景を見て、死体を埋めると思い込む光彦の想像力に、衣理は「探偵みたい」とほめる。

帰宅後、行方不明の女性は東京で見つかり、がっかりする光彦だったが、やはり穴は気になる。

設楽家でのバーベキューの晩、森で蛍がみられると聞き、それを口実に緑の館の偵察を企む光彦。

一緒に行ってやるよう親に言われた設楽昌一は嫌々光彦に同行した。  

怪しい穴掘り 夜の冒険

緑の館には黒塗りの車が停めてあり、大男のほかに男女一組が棺のような箱を深い穴に入れようとしていた。

その時、遠くから「光彦くん」と呼ぶ昌一の声に、警戒した三人は作業を止めて建物に戻ってしまった。

光彦は自分の名前が相手にわかってしまったと危惧し、そっと現場から立ち去った。

途中で見つけた蛍を光彦から見せられ、心配していた大人たちはホッと胸をなでおろす。

光彦は昨夜の出来事を峰男たちに話し、衣理の祖父に刑事を紹介を紹介してもらう。

竹村刑事は光彦の話に興味を示し、捜査権はないが調査を約束した。

やがて竹村刑事から穴に埋められたのは犬の死骸だったと聞かされた。

設楽昌一は見知らぬ男から『あの晩に誰を探していたのか』と訊ねられ、浅見光彦と答えてしまった。

増々怪しいと思う光彦。

緑の館で視た黒塗りの車を浅見家の庭先で見かけた光彦は、竹村刑事に車のナンバー照合を頼んだ。

結果が広域指定暴力団のナンバーだとわかる。

夜の森の散策を止められた光彦だったが、蛍の話で自分も見たいとごねる峰男と衣理の言葉に押され、再び妖精の森へ向かう。

途中で大男に見つかった三人は、危ういところで男を追尾していた竹村に助けられる。

  

ルポライターVS刑事 大発見

内田医師の息子の内田康夫が浅見家の別荘に立ち寄った。

ルポライターの康夫は、雑誌社の仕事で行方不明の女性を追跡していた。

興味津々の光彦が妖精の森のことを話すと、康夫は不明の女性から電話があったと教えてくれた。

殺される不安や切羽詰まった様子が気になり調べていた康夫だったが、光彦から竹村刑事の存在を聞かされると、直ぐに会いたいと光彦を急かした。

喫茶店で竹村刑事と対面した康夫は、女性発見後の詳細についてしきりに質問したが、竹村は知らないの一点張りだった。

『問題なかった』の警察見解に不審がる康夫。

実は竹村も同じ思いだった。

康夫は破談にした女性のフィアンセを調べ始めた。

夏休みの宿題に追われた光彦は、久しぶりに峰男と遊んだ。

カブトムシの死骸を見た峰男が犬の死骸の話を蒸し返した。

それを聞いて、光彦は犬の死骸を見つけた竹村から棺の話が出なかったことに気づき確かめようと思い立つ。

女性のフィアンセを追跡していた康夫は喫茶店にいた。

フィアンセは緑の館にいた大男と同席していた。

今のうちとばかりに、衣理と光彦は緑の館へ向かった。

竹村は犬の死骸を埋めた別の穴へ誘導されたのだと光彦は確信する。

その時、衣理の前に女が現れた。

衣理の機転で何とか逃げ果せた二人だったが、雷雨にあい、びしょ濡れの二人を待っていたのは、衣理の母親の𠮟責だった。

永遠の思い出

その晩、光彦は高熱を出した。

二日後、目が覚めた光彦は竹村へ連絡する。

緑の館の穴の位置が違い、別の穴に誘導され騙されたのだと告げると、竹村は悔しさを滲ませた。

入れ違いで見舞いに来た康夫に、今夜、大捕り物があるかもと匂わせた光彦。

康夫はスクープとばかりに喜んだ。

翌日、康夫から大規模な麻薬密売組織の摘発だったと報告された。

埋められた木箱には麻薬が入っていた。

行方不明の女性は新田亜輝子と言い、緑の館へ連れてこられ、フィアンセの正体を知り恐ろしくなって逃げたのだった。

竹村刑事のがさ入れで事件は収拾した。

光彦の手柄だと軽井沢署や竹村は褒める。

だが、兄が警察庁ゆえ、母親は感謝状を頑なに断った。

新学期、以前より仲良くなった衣理と光彦。

緑の館の出来事は永遠に忘れないと心に決める二人だった。

ライターのコメント

少年浅見光彦は、両親や兄を尊敬し、犯罪ばかりでなく大人の話に興味を抱く。

友人や周囲に注意深い感性豊かな子だ。人見知りなのに軽井沢では積極的で誰とでも話をする。

一方、女の子は苦手で、自信なさげなところは子どもらしさに溢れて、とても魅力的だ。

内田医師が母親に語る「光彦くんがボーっとしているのは空想癖が強いだけで心配ない」は、すでに将来を見通した感じだ。

何かホッとする大人の会話。

世知辛い世の中で、悠々とした落ち着いた言葉を聞かされると心穏やかになる。

本島衣理は気が強い反面、優しいところが魅力的だ。光彦に好意を抱くところは、大人になってからの光彦と被ってくる。

光彦の理論だてた推理力はすでに探偵への片鱗を感じさせ頼もしい。

冒険心旺盛な子どもの部分と問題提起する鋭さが話の展開を面白くさせ、ワクワク感いっぱい。

作者内田康夫の子ども時代もこうだったのかと想像できそうな珠玉の逸品だ!

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