【自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法】

インフォメーション
題名 | 自己肯定感、持っていますか? あなたの世界をガラリと変える、たったひとつの方法 |
著者 | 水島広子 |
出版社 | 大和出版 |
出版日 | 2015年06月 |
価格 | 1,540円(税込) |
いつも不安、他人に振り回される、人間関係が辛い…その原因は「自分を認められないこと」にあった!「他人をリスペクトする」「本当のつながりを味わう」……等々、全く新しい「自信の育て方」を対人関係療法の第一人者が語る
引用:大和出版
ポイント
- 「自己肯定感」とは、「ありのままの自分」をこれでよいと思える気持ちである。ネガティブな思考にとらわれず、のびのびと温かい人生を歩むための空気みたいなものだ。
- 自己肯定感を高める方法、それは「他人をリスペクトする」ということだ。他人をリスペクトできれば、自分のこともリスペクトできる、つまり自己肯定感が高まるのである。
- 他人をリスペクトするためには5つの原則がある。
サマリー
自己肯定感ってなんだろう?
なぜ、自分で自分をいじめてしまうのか?
「自己肯定感」とは、「ありのままの自分」をこれでよいと思える気持ちである。
ネガティブな思考にとらわれず、のびのびと温かい人生を歩むための空気みたいなものだ。
自己肯定感が高いと、自分の欠点を探すようなことはせず、自分らしい人生を生きていくことができる。
もちろん問題がなくなるわけではない。
だが、うまく問題解決ができなくても、自分を責めることなく、「今回は仕方ない、つぎ頑張ろう!」と前向きなとらえ方ができるのだ。
これが、多くの人が目指したい「幸せな人生」なのである。
一方、自己肯定感が低いと、「自分はダメなんだ」と否定的になったり、あるいは、自分を大切にすることができないため、心身を傷つけたり、問題行動を起こしたりすることがある。
自己肯定感が低いということは、自分で自分をいじめているようなもので、それは「生きづらさ」にもつながっているのだ。
では、自己肯定感が低いと、どんな問題が引き起こされるのだろうか。
例:「自分にはどうせできない」と思ってしまい、新しいことが始められない
まず、自己肯定感が低いと、自分が他人より価値の低い人間だと感じたり、自分はどこか変な人間だと思ってしまう。
「ありのまま」の自分を出したら嫌われてしまい、自分の価値が下がると考えてしまうのだ。
このように、他人の目を気にして自分を偽ってしまうのも、自己肯定感が低い人の特徴である。
「他人をリスペクトする」って、どういうこと?
リスペクトの本当の意味
では、どのようにすれば自己肯定感を高められるのだろうか。
それは、「他人をリスペクトする」ということ。
他人をリスペクトできれば、自分のこともリスペクトできる、つまり自己肯定感が高まるのだ。
リスペクトを英和辞典で訳すと「尊敬」という言葉が出てくる。
「尊敬」とは、「他人の人格・行動などを尊び敬うこと」とあるが、たとえば、優れていないと自分が評価した人は、尊敬できないであろう。
「優れている」という条件のもとに、「尊敬している」という感覚を持つものを、ここでは「条件付きのリスペクト」と呼ぶ。
一方で、「〇〇が優れているから」という条件なしに、無条件で、その人の存在に対し「リスペクト」する。
これが「尊重」「敬意」である。
例:努力もしないのに、偉そうなことばかり言う上司を見下してしまう。
実際には、このような上司を尊敬することは難しい。
しかし、その人が努力しないように見えるのは、生まれつき集中しにくい性質なのかもしれない。
あるいは、過去に努力したことが報われず、その心の傷が癒えていないのかもしれない。
また、偉そうなことばかり言うのは、あまりにも自己肯定感が低いために、一生懸命自分を正当化していないと、社会的に自分が保てないからかもしれない。
いずれにしても、持って生まれた性質や、これまで体験してきたことの影響を受けている場合があるのだ。
そうした事情を知ると、「いろいろ試行錯誤しながら、上司も頑張って生きているんだな…」と思えるかもしれない。
これが「無条件のリスペクト」、つまり、ありのままを無条件に受け入れる、ということである。