【私は私のままで生きることにした】

インフォメーション
題名 | 私は私のままで生きることにした |
著者 | キム・スヒョン 著 / 吉川南 訳 |
出版社 | ワニブックス |
出版日 | 2019年3月 |
価格 | 1,650円(税込) |
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日本で60万部、世界累計180万部突破!
2019年、2020年、2021年と
3年連続で年間ベストセラーにもランクインした
話題のイラストエッセイ(日販、トーハン調べ)
「いつも、人からどう見られるかを気にしていた」
「これから私は、私のままで生きることにした」
幅広い世代が共感!
“私のままで生きることにした”人、増えてます!
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人と比べて、何になる?
誰かと比べて生きるなんて、もうやめたらいいよ。
韓国の若者を中心に大反響!
世界にたった一人しかいない“自分”を大切にして生きていくために、
忘れないでほしい70のこと。
✓自分からみじめになってはいけない
✓誰かの期待に応えようとしてはいけない
✓自分以外の何者かになろうとしない
✓自分が輝ける場所で生きていく
✓通りすがりの人に傷つけられてはいけない
✓すべての人に理解されようとしなくていい etc.
引用:ワニブックス
ポイント
- 「冷たい世の中で、何も間違っていない自分を責めている、私と同じようなみんなに、こう伝えたい。あなたは何も間違っていないよ。あなたらしく、胸を張って生きていけばいいんだよ」
- 「わずかな好奇心を満たすために他人の生活を見物して、『みじめさ』という代償を支払っているのかもしれない。だけど、そうやって満たされた好奇心からは何も得られない。あなたの自身の人生をよくするために使った方がいい。」
- 「自分への理解を土台にして、自分で判断し、決定し、生きることこそが、自分らしい人生。その第一歩は、あなた自身に関心を向けること。」
サマリー
何が私をみじめにさせたのか
イラストレーターで作家の著者は、子ども時代から「理由」を気にしながら生きてきた。
そんな著者が大人になり、ふと思ったことがある。
「自分のことが、とてもみじめで、無力な人間に思えた。何から何まで中途半端。経歴も、実力も…。お金もなく、先行きも不安な、中途半端な人間になっていた。どうしてこうなってしまったのだろう?」
著者はその理由を知るために本をたくさん読んだ。
本書には、著者がなぜ自分をみじめだとおもったのか、そして、何がみじめにさせたのか、その疑問の答えが詰まっている。
著者は読者にエールを送る。
「冷たい世の中で、何も間違っていない自分を責めている、私と同じようなみんなに、こう伝えたい。あなたは何も間違っていないよ。あなたらしく、胸を張って生きていけばいいんだよ」
自分を大切にしながら生きていくために
自分からみじめになってはいけない
著者がインスタグラムの世界に足を踏み入れたころ、「インスタセレブ」と呼ばれる女性の姿が目に入ったことがあった。
美人でスタイルもよく、ブランドで着飾り、頻繁に海外旅行をする女性だ。
その女性には驚くほど大勢のフォロワーがついていた。
画面をみていた著者は、美味しく食べていたコンビニのおにぎりが哀れに見え、約900円で買ったスパンコールのバックがみすぼらしく見えてきたという。
『自分をみじめにする方法』という本には、他人の生活をのぞき見て自分の生活と比べることが、自分をみじめにする、いちばん簡単な方法と記されているという。
著者は伝える。
「わずかな好奇心を満たすために他人の生活を見物して、『みじめさ』という代償を支払っているのかもしれない。だけど、そうやって満たされた好奇心からは何も得られない。あなたの自身の人生をよくするために使った方がいい。」
「何枚かの写真で見る他人の人生なんかより、自分の人生のほうがずっと大切なのだから。だから、自分からみじめになろうとするのはやめよう。」
通りすがりの人に立ちに傷つけられないこと
著者は、これまでの人生で出会った、嫌いな人や合わない相手のことを「通りすがりの人」と呼ぶ。
しかし、その「通りすがりの人」である上司や親戚、同僚に侮辱されたり、無礼なことをされると、怒りがわき、傷つき、憎しみさえ感じてしまうことが多い。
著者はきっぱりと言う。
「あなたの人生にとって何の意味もない、そんな人たちに感情の無駄遣いをするのはもうやめよう」
「気を揉んだって、うめいたって、憎んだって、彼らはどうせあなたの人生から去っていく人なのだから」
自分らしく生きていくために
自分らしく生きるという言葉はよく聞くが、いざ「自分らしいとは何か」と問われると、うまく答えられない人が多いのではないだろうか。
著者はその決定的な理由は、強い依存心にあると指摘する。
ほとんどの大人が「まだ小さいから、大人の言うとおりにするのよ」と子どもを育て、自立することを許さず、大人になる「過程」を奪ってきたというのだ。
社会や親が求める基準に合わせて生きることに慣れ、自分の判断で決定することを恐れてしまっている人に、著者は伝える。
「自分への理解を土台にして、自分で判断し、決定し、生きることこそが、自分らしい人生。その第一歩は、あなた自身に関心を向けること。」
つまり、もっと自分に関心を持ち、これまでどう生きてきたのかを振り返ること。
また、これからの人生で大切にしたい価値は何か、何に幸せを感じるのかなど、「自己感覚」を探すことを勧めているのだ。
人と違う「自己感覚」を探すためには、かなりの知性と努力がいるし、誰かへの依存心も捨てなければならない。
著者は、「その悩みと一瞬の怖さが過ぎ去ったとき、初めて信頼して尊重できる、自分らしい人生が始まるはず」と示唆している。