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【ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト】

インフォメーション

題名 ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト
著者 森永 卓郎
出版社 発行:三五館シンシャ 発売:フォレスト出版
出版日 2023年5月
価格 1,540円(税込)

 

やさしく、やわらかく、面白く
日本経済に警鐘を鳴らす本

ザイム真理教はいかにして生まれ、
どう国民生活を破壊してきたのか? 

最近、ネットの世界では「ザイム真理教」という言葉が頻繁に使われるようになった。財務省は、宗教を通り越して、カルト教団化している。そして、その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。
本書では、なぜザイム真理教が生まれ、それがどのように国民生活を破壊するのかというメカニズムを述べていこうと思う。

引用:Amazon

ポイント

  • カルトとは、不安をあおり、恐怖心を高めていくことでマインドコントロールの第一歩に結びつけるものだ。

  • 日本政府は、世界で類を見ないほど大きな資産を保有している。日本政府は借金も多いが、その借金の3分の2ほどは資産としてキープしている。こんなに政府資産を持っている国は日本以外には存在しない。

  • 2020年度は、特別定額給付金の支給や持続化給付金の支給で、プライマリーバランスはとてつもない赤字に陥った。しかし、赤字を出しても金融市場や経済に何の問題も起きなかった。

サマリー

はじめに

最近、ネットの世界では「ザイム真理教」という言葉が頻繁に使われるようになった。

財務省は、宗教を通り越して、カルト集団化している。

そして、その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。

本書では、なぜザイム真理教が生まれ、それがどのように国民生活を破壊するのかというメカニズムを述べていこうと思う。

宗教とカルトの違い

カルトとは何か

カルトの場合は、マイナスの説教がメインとなる。

「あなたには悪霊がついている」「あなたは原罪を抱えている」…。

そうした言いぶりで不安をあおり、恐怖心を高めていくことでマインドコントロールの第一歩に結びつけるものだ。

もちろんマインドコントロールの手段はそれだけではない。

旧統一教会の問題に端を発して成立した被害者救済法では、禁止する「不当な勧誘行為」がある。

恋愛感情の利用というのには、少し違和感があるかもしれないが、マインドコントロールでは、しばしば使われる手法である。

マインドコントロールにかかりやすいのは、なんらかの不安や不幸を抱えている人たちだ。

仕事も家庭も順風満帆という人は、そんな脅しには乗らない。

カルトのような文化

ビジネスの世界でも、カルト的手法は頻繁に使われている。

コリンズとポラスが著した『ビジョナリー・カンパニー』では、共通点の一つとして「カルトのような文化」がある

ビジョナリー・カンパニーは、現場への思い切った権限委譲をするが、それでも企業がまとまっているのは、自社の存在意義や達成すべき事をはっきりさせて、「理念」を共有しているからだ。

「ディズニー」で考えるとわかりやすい。

ディズニーの企業理念は、魔法の王国であり、ディズニーランドはその魔法の王国を体験してもらうための舞台だ。

お客をゲスト、従業員をキャストと呼び、仕事をパフォーマンス、就社試験をオーディション、人事部を配役と呼ぶ。

ミッキーは、着ぐるみではない。

科学的に正しい者ではないのだが、それを皆が信じることが、企業の一体感を生むのだ。

真実と異なる神話を作る

巧妙な罠

財務省は、自らが作り上げた財政均衡主義という教義を持ち、その教義を正当化するために「日本の財政は破綻状態だ」と国民を脅す神話を作り上げてきた。

財務省が作成した国民向けのパンフレットには、「現在、日本の財政は深刻な赤字になっていて、その赤字を子どもたちに先送りをしてはならない」という基本原理が主張されている。

その解消のために、消費税を引き上げるしかないというところまで踏み込んでいる。

しかし、そもそも日本は、そんな大きな「借金」を抱えているわけではない。

日本政府は、世界で類を見ないほど大きな資産を保有している。

日本政府は借金も多いが、その借金の3分の2ほどは資産としてキープしている。

こんなに政府資産を持っている国は日本以外には存在しない。

日本政府が抱える借金は2020年度の名目GDPと同程度の借金となる。

先進国ではごくごく普通の水準である。

日本の財政が国際的にみて悪いと言う事実はまったくないのである。

隠ぺいに走った財務省

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© 音声: VOICEVOX 青山龍星(男性)、VOICEVOX NEO(女性)
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この要約の著者

ITエンジニア。
大学卒業後、新卒でSIer企業(プライム上場)に入社。金融系の業務システム開発に従事。
2020年からライター活動開始。副業系・ビジネス系・自己啓発ジャンルを中心に電子書籍の代行執筆サービスを提供。
2023年より、Summary ONLINEにて書籍要約記事作成を担当(累計100記事以上)。「知る喜び、知識や経験の橋渡し」をモットーに執筆活動。

好きな本
『道は開ける(デール・カーネギー/創元社)』
『【スタンフォード式】世界一やさしい パラレルキャリアの育て方(江端浩人/かんき出版)』
『これはただの夏(燃え殻/新潮社)』

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